「悲恋？」を含む小説

樫萩未由は同僚の遊瓦に恋情を抱いていた。 聞き間違えでなければ、その彼がどこかの誰かと婚約したのだと。 わたしの想いが臨界点に達したとして相転移は望めない。 世界を繰り返したって…

秀峰高校テニス部の藤木涼介は春合宿中、地元の祠に祀られていた小刀を拾うはめに。合宿所のオヤジから「鞘から抜いたら呪われる小刀だ」と来歴を聞かされる。それは鎌倉時代初期、この辺りを…

塚宮　はつよ様主催の企画「曲を聴いて想像を広げる会」参加作品です。 好きな人に会えない切なさ、もどかしさ、絶望感など、ご指定の楽曲「Stay The Night」から感じたイメー…

自我が芽生えた時から、私は貴方のことが好きだった。 貴方と一緒に居られる逢瀬が、私の生きる意味だった。 でも、貴方は違う。 貴方は、私が居なくても生きて居られる。 だから、貴方は…

【2021年8月】　皆様のコメント大変参考になりました。公開から3年程が経過していますが、この度読者の皆様からの要望を踏まえて加筆修正を致しました。以前お読みになられた方も再びご…

クラスでもほとんど無表情な少年に恋をした少女。しかし、彼女もまた泣くことを忘れた少女であった。二人は付き合い始め、お互いに少しずつ忘れていた感情を思い出し始める。その後も幸せに暮…

いつも通り二人で学校から帰る恭介と千紗。その帰り道、二人は今日行われる夏祭りに行くことを約束していた。そこで何が起こるとも知らずに────。

愛していた彼女が消えた

　――桜降る日に離れ離れになる、少年と少女の最後の帰り道。

既作『そして私は神になってしまった』続編です。 かつて新興宗教に洗脳された妻を監禁までして再洗脳した夫。 夫を神と思い敬虔な信者残すように彼に仕えるがその関係に夫は疲れ果ててい…

眼を閉じれば 貴方の笑顔が 今でも 瞼に浮んでくる

神霊から承った力を使い、命を懸けて悪霊と戦い続ける過酷な運命に生きるワノトギ。 そんなワノトギでありながらも卑小なヨシュアは、生き残る手段として神官の道を選び、神殿に上がった。そ…

とある帝国のとある少年ととある魔女の物語。 二人の愛は白い花を咲かせる。

学生時代に書いていたもの、新しく書いたもの等を纏めたショートストーリー集です。 この中から、もしかしたら小説に昇格されるものがあるかもしれないし、ないかもしれない。 …

アンデルセン童話の「赤い靴」より。 踊り続ける赤い靴から解放された少女は、神に許され天に召されました。 ――では、残された赤い靴はどこへ行ってしまったのか。そして、少女の足を切り…

透き通る様に白い肌、色と言う色が抜け切ったかの様に見事な白髪、そして赤い双眸。 通称アルビノ。 アルビノだけが暮らし、其れ以外の者は“不浄の鬼”と呼ばれ処刑さえされる村の洞窟で、…

魔王退治の旅は終盤は、なぜか雪国と相場が決まっている――。 そんな例にもれず、勇者一行が訪れたのは北の王国最北、最果ての町ファマス。 魔王城の目と鼻の先の町である。 勇者一行は…

架空の帝国イクパルの第一皇子に嫁ぐことが決まっていたアンジャハティ姫は、 けれどその未来に疑問を持っていた。 妾妃も愛妾もたくさん召抱える第一皇子の妻となり、幸せを見つけること…

２０１１年３月１１日、業務上過失致死罪の容疑で留置されていた警察署が東日本大震災の津波で全壊しながらも九死に一生を得た児玉軍司は、翌朝、同房の５人と共に仮放免される。津波に被災し…

　学生生活最後の夏。輝久は離島で１カ月を過ごす。その島は輝久が生まれ、小学校低学年まで育った土地だ。そこで高校生の渚と出会う。 　輝久は渚と触れ合ううちに、そして思い入れのある夏…