「人 純文学」を含む小説

唐突に始まった戦争で、密かに好意を寄せていたクラスメイトが敵になった話です。 物語を描くリハビリとして、練習として、その日にあった印象的なことなどから発展させ、3000字くらい…

──早く死んでしまえばいいのに。 何故あなたみたいな人間が生きているのですか。 生きている意味も、味方も、大人も、何もかも判らなくなってしまったのです。 誰か一人でもいいから。 …

ある日、突然、夫と双子の娘の３人が 妻であり母親であるサユコの前から消えた 同じ年齢の55歳の夫、一卵性双生児の28歳の双子の娘がある日、家から消え サユコは、夫と双子の娘を…

短編集『落葉する言の葉たち』からの作品です。どの言の葉たちも分解に時間のかかる作品かとは存じますが、反芻を繰り返し、深く味わっていただければと思います。 ――願わくばどの作品も、…

人工雪が降り注ぐ神国・ジュヴァン。『女神』が住まう白亜の都で謀に耽る男が一人。「ちょっと人殺したいの。手伝って」──大犯罪の下準備。断頭台へ続く遍歴が始まった。決して交わらない悪…

　常に期待に応えようとして頑張り続けても報われない本好きの男の子。幼馴染の女の子が書いた児童文学を読んだのをきっかけに、二人は友人として仲良くなっていく。中学2年生の体育祭で行わ…

柊と麗子はアラサーの姉妹。双極性障害があり反社会的な柊と、性的な飢餓を抱える麗子はお互い励まし合いながらアパートの一室で暮らしていた。そんな二人の元に、父親違いの妹・要が逃げ込ん…

中学生の少年が駄菓子屋さんのお姉さんに抱いた、淡い恋心を描きました。 知っている身近な大人の恋愛模様を目撃してしまった少年の心の動きにご注目いただけたらと思います。 「５分で読…

20年目の不倫中の二人。ある日、彼と連絡が取れなくなった。

仕事、青春、恋愛、結婚、戦争……。時代と共にうつろいゆくもの、そして、うつろわざるもの。 時代ごとに切り取った”生きる”人々の群像劇。

主人公である"私"は恋をすることはなかった、しかし彼曰く、愛は知っているようだ

　ある日、彼は今世紀最大の残酷な選択をしてしまった。それは、SF映画によくある世界か家族か問題なんかよりも遥かに重たい決断。……そう、モノリスの音波なんかよりも大きな好きな女の子…

しょせんこの世は「副」ばかり。どいつもこいつも副、副、副。 肩書きに「副」の字を戴いた副次的な人間たちのサークル、あるいは秘密結社を覗いてみれば……。 ※この作品はブログ【泣き…

人生に生きる意味を見出すことができなくなった『僕』の元に死神を自称する不気味な男が家を訪ね、突然死を告げた。 「あなた、来年の今頃、この世にはいませんよ」 意味の分からない理屈に…

どこか切ないけれど、穏やかな景色。 そんなイメージで書いた超短編のお話たちです。ポケットに収まるくらいのボリューム感となっております。 時々動物たちも登場する少し不思議な世界を、…

高校二年の夏。ほんの短い間だけ、学校の体育倉庫で過ごした二人の話。

血を使って絵を描く連続殺人犯。 絵が描きたくなると、血を手に入れるために、人を一人二人と手にかけてゆく。 人を殺しても何も感じない、何も思わない。猟奇殺人犯に心はないの、ある…

癌で入院している父が、私たち家族に言った。 「生きている間に一度くらい、月に行ってみたかったんだ」 呆れている母に、冷静な兄。 そして私は、ふわふわと月面歩行をする父の姿を想…

作曲家を目指すちょっと変わった16歳の少女・菜音は都内の中高一貫校の4年生。世の中では高校一年生という多感な時期の中、様々な経験を経て成長する。どこか懐かしい、でも美しい、そんな…

私の初めての処女作になります。 小説の書き方のルールなどがいまいちですが、多めに見て頂けると幸いです。 登場人物 主人公：加藤京子、父、母