ゆっくりとしたペースで話が進んでいきます。だからこそ一文一文に重みと温かみを感じます。情景描写が多いのも時と話の流れにゆとりを持たせていて読んでいてとても和みます。
主人公の自身への苦悩、パートナーに対する苦悩を著しく描いており、どこか離人的なところすら感じられる主人公の独白。作者さんの流れる様な文体で、その苦悩すら一種の美しさを感じられます。愛とはなんだっけ?恋とはなんだっけ?と疑問が湧いた時に、是非読んでいただきたい作品です。
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