恋愛短編 『華道ガールと書道ボーイのミックス展覧会』

作者 くさなぎ そうし

90

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★★★ Excellent!!!

コンテスト受賞作ということでワクワクしながら拝読させていただいたところ、さすがは受賞作だけあって、この作品でしか体験できない恋愛の物語になっていました。
タイトルにある華道と書道が心理描写にうまく溶け込んでいて、登場人物たちが恋愛において自分はどうしたいのか、どのように成長したいのかが、そのまま華道と書道に結びついています。
単純に華道、書道をやりながら、別で恋愛の要素が含まれているのとは違っていて、華道、書道=恋愛というところが、とにかくブレずに最後まで丁寧に描かれていて、上手いなあって思いました。
面白い、そしてそれ以上に美しい作品でした。奥深い!

★★ Very Good!!

 短編の作品として綺麗に書かれている印象を受けました。「恋愛」をテーマとした作品ですが「恋愛」以外、登場人物の性格も短い文の中できちんと表現されていて感心しました。私は恋愛話をあまり読まないので突っ込んだことは言えませんが、非常に読みやすく、一つの物語として洗練されていると思います。
 これからの執筆にも期待しています。頑張ってください。

★★★ Excellent!!!

深い。この一言につきます。

コメントでも残したのですが、タイトルから書道ボーイ&華道ガールが互いに感化され創作する青春ラブストーリーと勘違いしてました。

凄く読みごたえのある物語です。

そのギャップたるや衝撃的。読み終えてレビューを書かさせて頂いてますが、読みごたえは勿論のこと、色々と考えさせられる作品でした。

文章の表現力が奥深く、とても好きでした。それに、創作過程の繊細な描写。凄い、と思いました。

『花』の文字に茎が通った。
生けられた花の向き。

創作作品が表現する登場人物の心理描写。『僕キミ』企画の中で他と毛色の違う愛。濃厚で考えさせられる作品でした。とても面白かったです。読ませて頂きありがとうございました(>_<)

★★★ Excellent!!!

華、茶、書、そして波が引き起こす高校生文化ラブストーリー。

華道家の愛染彩華、茶道家の遠藤花鈴、書道家の菊池涼介。
異なる伝統文化が絡まる三角関係。
躍動感のある生け花のような大胆な行動、静かにでも深い味わいを持つお茶のように落ち着いた行動。

そして、
「恋」とは何か?
「愛」とは何か?

迷いがそのまま字に表われてしまう書道家。
このテーマで字を書くには、それを知らなければいけない。
何度も何度も「愛」を書く。

それぞれが伝統文化に触れているからこそ、みんな感性豊かで、ひと味違った、ちょっぴり大人の高校生ラブストーリーになっています。

★★★ Excellent!!!

『恋』は「したごころ」で『愛』は「まごころ」
そんなことも言われます。

三部構成で高校生3人ひとりずつの視点から物語は進みます。

この3人が華道ガール、茶道ガール、書道ボーイ。
この三角関係のなりゆきは?
日本伝統の文化「道」をベースに恋とは?愛とは?との普遍の問いの果たして答えは?

「キミと僕との15センチ」コンテスト参加作品です。
15センチの使い方もジャパネスク。

この字数でここまで深く考えさせられることができるなんて感嘆のため息の漏れる作品です。

華道、茶道、書道に詳しくなくても大丈夫。読みやすい文章で日本文化に浸れます。
ぜひ読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

優れた感性を持つ人間、とりわけ芸術家などにおいては、しばしば物事の捉え方が一般のそれとは異なることがあるようです。

本作の登場人物も、書・華・茶といったそれぞれの道に沿った自我(エゴ)を持っており、それはお互いの理解を通常よりも困難なものへとしてしまいます。

本作はそれらの伝統文化を高い筆力により鮮やかに描きながら、それぞれの感情を混ぜ合わせて美しい印象を作品全体に与えています。

涼介、彩華、花鈴の3人がどのような視点で自分を高めるためにすべき事を見つけ出すのかが本作の見所ではないでしょうか。

伝統芸能とエゴが生み出す少し妖艶な雰囲気に大満足させていただきました。

★★★ Excellent!!!

 短い中に登場人物たちの心の変化や状況の変化が、よく表現されています。また、それが登場人物たちがかかわっている「花」や「書」などといった人の内面を表わすものが効果的に取り入れられ、読者を引き付けます。そしてこのコンテストの鍵となっている15㎝が、きっかけとなっているところも、見事でした。
 一話15分程度。絶対に損はしません。

★★★ Excellent!!!

明と暗、王道と邪道、伝統と革新、愛と恋。
様々な対立軸を用いて一人の男の子の、二人の女の子の間で揺れ動く心を描いた学園青春群像劇。
ほのかにビターテイストのある作風で、様々な経験を通して自らの恋愛観を探し求めるのを、三人の目線で描いてあり短編でここまで凝縮できるのかと感心します。

書道や華道、茶道といった日本の伝統に触れつつ、それもまた物語のひとつの軸として展開していくのも面白かったです。

★★★ Excellent!!!

すごい。端的に言ってすごい。
簡単に言うとすごい。
なんていう作品だろうか。

小説一冊読み通した気分になったが、
実際はわずかに1万5千文字弱。
膨大な重量である。情報量である。四次元的である。
実力ある俳優たちによる2時間ドラマ三本立てで
ようやく追いつくような情報量ではないだろうか。

物語の主題に導いて行く方法論も、これはもう真似できない。
文字という情報が画像、否、映像になる。
しかも美しい。一々、美しい。

文字数に騙されるな。
本作は、恐ろしく読み応えのある芸術作品である。

★★★ Excellent!!!

和の心。日本人ならば誰しも胸に響く、華、茶、香、書。
この厳かな、凛とした空気が持つ強い光と暗い影。
そんな世界が見事に表現された、芸術のような作品です。

三角関係の面白さ。
明と暗のコントラスト。
恋と愛。その意味。
そして、華、茶、書。現在の私が思う「三道」。

複雑にすべての要素が絡み合う、実に深いストーリー。
是非とも皆様へご覧になっていただきたい。

★★★ Excellent!!!

人を好きになる事への心の葛藤が際立つ、恋愛短編☆

読み手にも深く考えさせられる「投げかけ」が潜んでいます。
人それぞれ、色々な解釈はあると思いますが、『恋』と『愛』に対する考え方の一つが、この短編の中で美しく表現されています。
個人的には、この後の「キャスト達の行方」も期待したくなる一作。

恋と感じた時、恋で視界が狭くなっている時、恋を失いかけている時。
愛に溺れている時、愛に悩んでいる時、愛に疑問を持った時。
読めば、何かのヒントが得られるかもしれません☆