概要
血を使って絵を描く連続殺人犯とその大切な人
血を使って絵を描く連続殺人犯。
絵が描きたくなると、血を手に入れるために、人を一人二人と手にかけてゆく。
人を殺しても何も感じない、何も思わない。猟奇殺人犯に心はないの、あるの。
絵を描き続けた先に待ち受けるのは何か。最後の作品を描く時に溢れ出すものとは。
絵が描きたくなると、血を手に入れるために、人を一人二人と手にかけてゆく。
人を殺しても何も感じない、何も思わない。猟奇殺人犯に心はないの、あるの。
絵を描き続けた先に待ち受けるのは何か。最後の作品を描く時に溢れ出すものとは。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!欠落と喪失、それは似て非なるもの
人を殺めることに、何の情念も抱かない“私”。
そして、そんな“私”を形成した過去と生み出された歪な関心。
常人では到底理解できない、凶悪殺人犯。
……というわけではない。
そのレッテルを貼り付けた貴方も、もしかしたらこちら側なのかもしれない。
独特な切り口から始まる、重厚な作品。
その感性が全面に押し出された、まるで真っ新のカンバスに叩きつけられた顔料のように露骨で独創的な“私”の内面には、恐怖の他に美しさを感じました。
そして、これもひとりの人間なのだと。
物語はまだ序盤ですが、これからの展開にも目が離せません。
純文学の語り口から紡がれる残酷ながらも、ある種の美しさの垣間見える極上の…続きを読む