「昭和？」を含む小説

鄙びた温泉街に続く道路脇の馬鹿でかい駐車場を有した土産物屋。 トイレ休憩に大型観光バスや家族連れの車が停まる。 ガチャガチャや観光会社の看板がずらりと並ぶタバコ臭く、昭和の終わり…

古希を迎えるわたしは、孫が落とした消しゴムで遠い日の記憶が蘇った。 木造校舎と、卵焼きのにおい。

おふくろは女手一つで俺を高校まで行かせてくれた。そんなおふくろに孝行がしたい。

昭和二十年、関東軍の兵士として満州に出征した後藤壮太は、終戦と共にソ連赤軍の捕虜となってシベリアの収容所に送られた。そして極寒のシベリアの大地で彼を待ち受けていたのは、地獄の様な…

昭和初期の埃っぽい商店街。いつもすれ違うだけの美女に、ある日話しかけられた〝わたし〟はその女の奇妙な話に聞き入ってしまった。なんでも、道端にウニが転がっている姿を見つけたとかで…。

旅人は、その美しい女に恋心を抱いた。

何も変わらない淡々とした毎日。 独りの少年はある志をもって、いつもの様に学校へ向かった。 そう「革命」という野望を心の中に炎を灯して・・・！

1950年代の関西、文化住宅に住む真田みだれとお隣さんの葉山秀子は仲がよかった。 ハーフの秀子はその日本人離れした外見から世間でいじめを受け、親も知らない。だが自分を取り上げた母…

「あの時こうしとけばというターニングポイントに戻れるとしたら君ならどうする？　ただし､性別変わるけど｡」の番外編です。 流れ的には最終話５のおしりからです。 ネタバレになっちゃう…

人口が最も多い街――東京。 その中でも若者の街と言われる渋谷にて、そのお店はヒッソリと建っている。そのお店の目印は、昭和レトロ風な木製の看板だ。 そして、その看板にはこう書かれて…

昭和のエートスたっぷりのエッセイ。っていうか雑記。

脱サラの隆雄は訪問販売に転職したものの、営業が下手で商品を売ることができなかった。

昭和の終わりまだ帰国子女が珍しかった頃、中一の志村圭子の教室の後ろ黒板に突如現れた謎の文字。謎解きの先に明らかになる十代の恋と大人の恋。

▼カクヨムWeb小説短編賞2019 現代ファンタジー部門中間選考入り 時は現代、所は日本。 どこか懐かしい昭和の香り漂う地方都市の夏嘉市は夕暮町。 普段は平和な田舎町である夕暮町…

ある日突然、何年先なのかすら勘定できない未来にやってきた男――瀬戸孝之に、現地人は言った。 「こんな太古の遺物を動かせるなんて、あなたはすごい人なんですね！」 なあ、兄弟。 …

昭和遺産大好き生徒会長が、廃校を有効活用して残す話。 モノガタリー.comさんでも投稿中。

蓉子は、夫の健康を第一に考える良く出来た女房だった。

時は昭和33年12月。 世間がクリスマスで盛り上がっている中、とある首なし変死体が発見された。 小さな海辺の劇場きっての大スター・来島哲志の遺体だというが、どうやら彼は恋人の女優…

昭和37年。 化け猫であるお姉さまは、人間に化けて日々を謳歌していた。 そんなある日、同じ化け猫仲間の環子が、人間と駆け落ちしたという。 なんでも、その相手はなんと猫の敵ともいえ…

昭和19年7月、サイパン島陥落。8月、グアム、テニアン陥落。そして10月にはパラオ、アンガウル島が陥落。 一連の戦いに於いて、大日本帝国海軍の誇る空母機動部隊は事実上壊滅…