「漂う」を含む小説

原案：田上祐司@小説家になろうにて執筆中さん

虚空を漂う壊れかけの宇宙船、そこに暮らす人々とある訪問者の物語。

両目をとじて。 私は漂っていた。 白い。 何処までも白い。 空間の中で。 そう。 それは。 温かい。 海のようで。 私を。 幸せに。 漂わせてくれたのです。

七夕も終わり、秋の気配が漂う宝珠皇宮後宮。 後宮蔵書室・華月堂は、連日、混みあっていた。 春にがんばった模様替えや本の配達が功を奏したと喜ぶ花音だが、伯言の鬼上司っぷりは相変…

バラの香り漂うカフェ ローズガーデンは仲のいい幼なじみ6人で 経営している素敵なカフェ 店長シモン パティシエのシエル 料理と宣伝担当レイ ホールのランスとジャック、そして、ア…

俺の名前はリュカオーン。略してリュカだ。 人狼族だが、前世が日本人だった記憶がある。 いわゆる「転生者」ってヤツだな。 人間族との大戦中、その前世の知識で忍者の修行を積んだ俺は…

高校2年生の少年、有馬奏介はある日4人の部員たちと災いを封じ込めた。 代わりに、それぞれの大切だったものとその記憶を失ってしまう。 覚えているのは災いを封じ込めたこと。ただそれだ…

福娘童話集の小話「ほどほどに」をアレンジしてみました。 寒い冬の夜、子どもたちが「火の用心」と声をかけながら街を歩きます。 街に漂う夕飯の香りに、子どもたちの意識が「火の用心」…

私立明興芸術大学附属高校。 2年前に普通科が設立されたこの高校の野球部は、部員が僅かに9人で、明確なエースピッチャーもいない。 初めての公式戦を2ヶ月後に控えた5月。ほぼ諦めムー…

鉄とオイルの匂いが漂う街、アンドロメダ・シティ。機械が支配するこの街で“依頼屋”を営む人間──シマントとその助手スクラップ・ドールは、ある日大企業からの依頼を請け負うことになる。…

暗く深い闇の中で ざわめき蠢くもの それは名も無き無数の影 闇と影に名など無い 無限の時空間の中で 善と悪を 魂と肉体を 生と死を 輪廻さえも内包し闇は漂う 影とそれを包合…

※あらすじは結末まで書かれております。純粋に作品を楽しみたい方は本文よりお楽しみください。 　陸玖は激務により過労で倒れると、尋常ではない苦しみを経て、意識を手放す。 　次に気…

ザックス王国の第一王女であるリナリアは、幼い頃に神様と呼ばれる者のいたずらで、異世界(現代日本)に飛ばされた過去がある。 ショックのためか、記憶をを失ってしまった彼女は、自分と瓜…

　かつてこの世界には［楽園］が存在した。 　人口爆発と行き過ぎた開発、化石燃料・化学物質の大量使用。 　悪化した地球環境を再生し地球生命の大量絶滅を回避するため、人類は地球を離れ…

バルバロッサが率いるは個性豊かな傭兵隊。 笑顔の裏に置いてきたもの、捨ててきたもの、恐怖、悲哀、嫌悪…… 様々な事情を抱えながらも、軍旗は進む。彼らも進む。 血潮沸き上がる戦場…

（前作　第一部「カナリアイエローの下剋上」はこちら ： https://kakuyomu.jp/works/16817330650440159922） ＜あらすじ＞ 　前回の…

西暦2045年、少しだけ技術が進化した近未来。 無人水素タクシーが走るパリの街並みにカメラを向ける超色覚<テトラクラマシー>の少女、アーティ。 多くの秘密を抱えた色弱オッドアイ…

実家の喫茶店で働いていた高校生の三嶋薫はある日、同級生の人見知りな少女・白峰咲希と出会いひょんなことから妙に懐かれてしまう。 咲希の悩みを解決したり、訳あって一緒に働いたりしてい…

「僕」はバイト先の深夜のコンビニエンスストアで「センパイ」とだらだら仕事していた。 そんな折、センパイは急に「犬が死ぬ歌」に対する憤りを吐露してきた。 センパイは犬に触れたことも…

「開始コドンって知ってる？」 ベランダで一人佇む僕に向かって、隣の部屋に住むお姉ちゃんはいつもよくわからない呪文のようなことを言ってくる。 それがなんなのか、聞いたり考えているう…