華月堂の司書女官 ~消えた『宝玉真贋図譜』と凛冬殿の麗人~
桂真琴@11/25転生厨師の彩食記発売
序 みだれそめにし
はじめてあの人を見た日、すべてが光にみちた。
つらいことや苦しいことばかりの毎日。
でも、あの人を見ることができたら、声を聞ければ、すべてをおおう灰色の幕はすべて消えていく。
世界が鮮やかな色に、染まる。光がみちる。
あの人のためなら、どんなことだってする。
そう、どんなことだって。
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