「憑かれた」を含む小説

　幼い頃から人には見えない者たちが見えてしまう研一は、その能力を隠して静かに暮らしてきた。 　大学生になったある日、ファミレスでバイトを始めるとそこに一人の女の子がいた。顔だけ…

人から人へと渡り継がれ、持つ者に特殊な力を与える末期の一振り。 現代ではそれを使った凶悪犯罪に対抗するために末期の一振り対策課、通称末課と呼ばれる警察組織が日々対応に明け暮れてい…

葉月風音は不幸体質だ。彼女が出かければ人が死ぬ。 新米警察官、来栖千早は被害者を出さないために風音と暮らし始めるが果たして彼女の運命はーー。

主人公の飛羽里 桜真と妹の咲蘭が住んでいる相丘町では最近「闇族」という闇に憑かれた者が大量出没していた。 父親は桜真がまだ子供の頃に目を離した途端一瞬で消え、慕っていた母親は兄…

　輝飛の表の顔は高校生。裏の顔は——立てば鬼神、座れば閻魔、歩く姿は破壊神の荒くれ者——と人間を餌としか思っていない妖にさえ恐れられる霊媒師。 　そんな彼が、顔も知らない依頼人…

”白凪優（しらなぎゆう）”は自他共に認める圧倒的ダメ人間の底辺ダンジョン配信者だ。 配信者の専門学校に通う彼はその人気の低さからイジメられていた。 そんな彼はある時イジメっ子に…

「二人称小説」にて短編オムニバス形式 区切りながら読めます。 『あなた』は俯瞰で見るのか、主観で見るのか。 主観で見る『あなた』にはおススメでありながら、ある意味ではおススメし…

　ある男女が好き同士になり、同じ中学校に進学しようと勉強に励み……少女は受かって少年は落ちた。 「高校こそ合格し、彼女にできる男だと証明する！」 　塚本翔太（つかもとしょうた…

「あーあ、俺ってばなんて不運なんだろ」 そう、何度呟いたことだろうか。 もはや口癖に成り果てたその言葉。 それでも、俺にこれ以上似合う言葉はないと思う。 俺、銀月奏（ぎんづきか…

　マゴよ知っているか？我らの国を滅ぼすも、のちに魔王を倒して世界を救う、ある食べ物に取り憑かれた勇者の物語を……。 　外回りの営業中、外国企業からヘッドハンティングされた(と思…

　女と別れる度に家具を買った。 　学校からの卒業、友人との絶交、そして恋人との破局。別れとは様々な形と結果を伴う。しかしながらニュアンスにはどことなく寂しさを孕んでいる。僕は別れ…

　『ネアンデルタール人はなぜ、滅びたのか？』 　親父はその、人類史のミステリーに取り憑かれた男だった。死と引き替えに残された手記には、生涯を懸けたその問いへの答えが記されていた。

宇宙の果てはどうなっているのだろう？ 考えつづけると発狂してしまうようなこの問いを、作者はときどき考えてしまうのです。 宇宙の果てに取り憑かれた画家に託して、このテーマについての…

三題噺：「リズム」「芳香」「ノック」 謎の体調不良に悩まされた私が行き着いたのは、ある怪しげな霊能事務所。 なんでもマナー講師の霊が取り憑いているらしいのだが……

ハーグ孤児院に暮らす少年、ゾルバ・ラ・ヴォンは、ある日突然、前世の記憶を取り戻した。 湧き上がる感情に突き動かされるままに、ゾルバは懸命に働き始める。 まるで悪魔に憑かれたよう…

ぼくには好きなラノベがある。 内容は怪異を退治するという物語である。 ぼくの推しは主人公とは結ばれない委員長である。 そして彼女は8巻で透明人間に取り憑かれて消えてしまう。 作者…

　刻は夜半。 　三日月の照るなかを、憑かれたように足は進んだ。 *高校時代にはじめて書いた小説です。

この世界には人ならざる存在が潜んでいるという。 そんな人外たちが起こす災害に立ちむかう救命機関こそ「特務消防師団」であった。 青い炎を操る妖魔に憑かれてしまった少年・明松周哉は…

河童探しは人類の夢！！【読切短編】503文字

　江戸は神田本石町生まれの銃使い――炮術師（ほうじゅつし）であった鮎原宗鉄は、持筒の火縄鉄砲を所持しながら二度目の長崎遊学の準備を整えていた平賀源内に自分も長崎に同行させてほしい…