「短編ファンタジー」を含む小説

オークが野蛮な種族だと言われていたのは、はるか昔のこと。 人並み外れた怪力、緑色の肌に巨体――その大きな脳に知恵がつくのも、また生きていく為の道理。 紳士服に身を包み、高級そう…

呪王が最期に放った、悪しき穢れ。 それを全身に浴びた彼は……時が止まってしまった。 唯一、穢れを取り除くには、何かを食べること。その代償として『最も愛する者の記憶を失くす』と、呪…

働きすぎで俺は死んだ。……そのはずだった。 だけど、俺は死ななかった。神様は俺に異世界転生するためには未練がありすぎるから、生き返ったら、仕事を辞めろと言われた。 やってやろうじ…

人間が進化を続けて数百年。 人間の姿をした人間では無いものが社会に溢れ、それぞれに見合った歩幅で生きている現代。 お菓子の少女と酸の少年は、叶わぬ夢を抱いていた。 ――やれる…

　高校2年の夏休み。わたし、千本木　桜（せんぼんぎ　さくら）は夜の公園でお腹を空かせた自称・死神の女の子スカーレットちゃんと出会った。とりあえず手元にあったチョコ菓子を渡してみた…

夏の長期休暇で実家に帰省した主人公は、小山にある神社の前で天気雨に降られた。それとともに思い出す狐面の少女との思い出。 この作品はPixiv、小説家になろう、ノベルアップ＋、ア…

　ジュエルタウン。宝石のように美しいこの街で黒髪の少女ーーカラットは、宝石人形師となるべく修行をしていた。 　宝石人形師の師匠であり育ての親のシャトヤンシー、シャトヤンシーの宝石…

【第１節】それはまるで夢のような 睡眠都市の外縁に広がるスラムに住むケイジとサヤの兄妹は、物心ついた時から一度も眠ったことのない無眠者だった。 両親を強盗に殺され、浮浪児として劣…

青、蒼、碧。 あますところなく青に彩られている、美しい世界に、僕は立っていた。 月の光が白く丸く地面を切り抜く。 (5年前の作品の再掲です)

「目配せをしながら継いで、それで初めて、歯は必要なものを噛みしめられるようになる」

伝説の神鳥・グリンカムビは気づいてしまった……復活した自分がニワトリの姿で丸焼きにされようとしていることに！　そんな窮地を救ってくれたのは、魔法使いの少女・ルーナ。「あたし、かわ…

奸計に陥り、四方を敵軍に囲まれて今まさに陥落せんとする城の中で絶望する王。そこに現れたのは、存在を秘匿され、地下牢に幽閉されていた双子の兄だった。その才覚による権謀術数は、果たし…

異世界をテーマに、自分の好きなテイストの文章を書きました。

商人 ユラが仕事の道中に出会った赤髪に赤い瞳の少年は、親も兄弟も名前もなく、ただひたすらに生きるために放浪していた。 お節介なユラと心を閉ざした少年の、ほんのひとときの旅物語。 …

タイトルのまんま。童話風。

新垣直久はラベンダー畑を歩いていた。 毎年同じ月の同じ日、同じ時間に、この場所を訪れている。 隣を歩くのは直久が思いを寄せる女性、椎名美里。 彼女はもう、この世界には存在しない…

虫取りが好きな男児二人、その二人はある日、少女と出会う── ※残酷ながらも綺麗なお話を目指して書いてみました。苦手な方はご注意下さいませ

旅人は、道に迷って山奥の民宿にたどり着く。そこの主人は、旅人が山で体験したことを言い当てる。もしかすると、この旅は・・・

　自主企画『競作：虫取りするガキをニコニコしながら眺めるお姉さんの謎』参加作。 　虫捕りを生業とする少年が出会う、翼の生えたお姉さん。 　主催Ｘ上では６日までが、カクヨムでは１…

季節は夏。ひとところに留まらず、各地を転々とする生き方を送る青年・黒崎海人は、ある海辺の田舎町に滞在していた。 そこで出会った隣人の少女・東雲鈴音は暇さえあれば海人に旅の話をねだ…