「雲」を含む小説

ほろ酔いの「僕」はいい気持ちになりながら、とある店に入った。古ぼけた不思議な雰囲気に包まれた店に「僕」はどんどん魅了されていく。

白帝城で永眠した劉備は若き日の戦場で目を覚ました。窮地に陥る劉備のもとに二人の豪傑が駆けつけその危地を救う。漢末の動乱を英雄が駆け抜け、そして新たな国が興る。

「私の命は―———貴方と共に」 　かつて、世界は二柱の女神によって創られた。ここは、ある事件をきっかけに真っ二つに割れた世界の片割れ―—。 　東國と呼ばれる大陸に、陵と呼ばれる国…

自分が生まれる前にあったという大戦争。 それによって生み出された厚い雲によって覆いつくされている”空”。 かつて世界がどんな姿をしていたかは知らないけれども、うっすらとした閉塞感…

『今度脱いで見せてよ。雲が何の形に見えるかってヤツの、痣バージョンやろう。』 とんでもない事を言う彼は、優しい。(短編/55Ｐ) ◆2012.09.28…完結

雲よりも高き場所にある気高き神殿に、この世を見守っている神の使いがいた。 額に輝く長い角を持つ純白の白馬、聖なる一角獣・ユニコーンである。 角を削った粉はすべての病を退け、角から…

【カクヨムU-24杯 応募作品】 ある日、幼馴染である林檎が突然その姿を消した――。 行飛は過去へと戻れるタイムマシンを使い、少し違う過去を何度も繰り返しながら彼女を探し続ける。…

思い、悩み、苦しみ、どれだけの人がその人の立場になってともに悩んでくれるのか。相矛盾する社会の中で・・・。

「第1回ルビーファンタジーBL小説大賞」参加作品です。 【あらすじ】 乙女ゲームが好きな少年、東雲 白兎。BLが好きな腐男子、七瀬 海璃。 ふたりは幼稚園からの幼馴染であり…

《あらすじ》 ※中和折衷世界観です 　東国・苑にて、官吏の不正を弾劾する監察院(かんさついん)の官吏、李宇軒（り うけん）は「皇帝の異母兄に叛逆の意がある」との弾劾文について調査…

　ひきこもりで大の人間嫌いの少女、黄鈴雨（こうりんう）は命ある人形を作ることができる。 　その噂を聞きつけた新帝から、不幸続きの後宮の妃たちを守るために登城しろと命令が下された。…

研究開発でしのぎを削る利益優先の企業は、一般の人々を巻き込んで進んでいく。そして、金のにおいを嗅ぎつけ、利益に群がる裏社会の人々。大きく動く隣の国の歴史の中で、関係なかったはずの…

春香尼は、那由他と京都雲ケ畑の岩屋山観音寺に暮らし、生人形を作り続けている。 ある日、写真家を名乗る美青年朽木涼が、春香尼を訪ねてくる。 朽木はシリアルキラーだった。 動き…

青国のお姫様が、心を壊した緑国の王子様のもとへお嫁入りをしました。 歓迎されないお姫様は何もない日々をすごしますが、お祭りの夜、冒険が始まります。

戦国の世が落ち着いた江戸時代前期、大和の国（添）の山中に暮らす孤独な老猟師が拾ったものは、これまで見たこともない小さな生物（十寸・まそ）でした。 十寸と暮らす中で、人間的な優しさ…

極道である青葉組の空、晴、宇宙は海の兄弟。海は幼い頃に両親を亡くし、5歳の時、青葉組の組長に引き取られた。そんなある日、組長が高校生の海にあることを告げてきた。それは、花宮組の若…

　“新月の夜に生まれた皇子は、王座を継げず世間から存在を隠さなければならないー” 　王位継承に関して、そんな決まりがある月暈国《げつうんこく》。 　月の満ち欠けや、月蝕、日蝕、…

「目覚めると、そこは水の中だった」 これは私がある日見た幻の記憶。

幼なじみで皇帝の雲嵐と、妃の雪玲は凄く仲が悪い。 後宮で顔を合わせればいつもケンカばかり。 しかし、とある側室の謀反によって命を狙われかけた雲嵐を庇い、雪玲は命を落とす。 だが……

【序文】 　水主軽太は、空を見上げていた。　 　地球と何も変わらない、ただの空。黒くて点々と星があり、たまに雲があるだけの満天の空。 　 　過去の記憶が、喉の骨のように主張してき…