「お伽噺」を含む小説

ご覧じろ、龍殺しの王様のお城の中庭の「百人隊の菜園」を。／馨る月桂樹、匂う龍蒿。そよぐ枝葉、誇り咲く花々。／犬薔薇の実を摘む者はあらずや？　熟し落ちた実で大地が赤く染まっている。…

あるところに不幸を纏う悪神がいたという。 それは周りの者は勿論、自分自身の望んだことを一切合切叶えることが出来ない嫌われ者で、ずぅっと一人ぼっちで生きてきたという。 そんな生活を…

付き合っていた山下 美咲と佐藤 翔真。 事故で美咲は下半身不随と記憶喪失になる。 記憶を取り戻す為に翔真とその親友、尾村 圭太が奮闘する。 だがフィクションではない現実は無情に…

＿＿＿＿それは遥か、昔々のとある出会いのお伽噺。 ＿＿＿それは誰かが語った騎士と魔女の語り話。 ＿＿＿＿＿それは嘘か真の与太話。 ＿＿これは世に生きる…

【☆大人限定☆】もしも、あなたが人生最後の時、一人ぼっちだったなら。 成長を放棄した老婆＆白馬の王子様み満タンな死神による、年の差、百六十歳による純愛ファンタジー。 これは、…

ある日、一羽のウサギを見つけてから、不思議の国へ迷い込んだ……わけではないはずなのに、不条理なことばかり起きる。 これは夢なのかと何度も疑ってみるけれど、何度確かめても現実なのだ…

富士樹海の清掃ボランティアに参加した大学生の石鎚と木崎は奥地の洞窟前で銀髪の少女――イリアを保護した。 二人は大人たちに言い包められる形で少女の面倒を見ることになったが、石鎚…

　暁暦五〇四年。人類を滅亡の淵へと追いやった《災厄》を乗り越えたひとびとは、失われた技術の代わりに魔術を日常のものとして新しい世界を構築していた。 　《災厄》は、一人の女によって…

　個人情報保護の為、年月日は《むかしむかし》。場所は《あるところ》としか申し上げられません。 　そして、お名前も《おじいさん》《おばあさん》としか書き記せないのをご容赦下さい。 …

むかしむかしあるところに――で始まるあるお伽噺。 語る者によって結末の変わるこのお話が愛されている世界で、ひとりの死なない少女は呪われた黒猫と出会う。呪いを解くために竜や人魚とい…

小学生の少女、愛はある日、不思議な扉の中に迷い込んでしまう。四つの扉を抜けたその先に彼女を待ち受けているのは何か。 6話完結で、童話的な感じになる予定です！ 無事(？)完結し…

ある日、ワイルドキャットという店から招待状がくる。 気分転換に小旅行として、リカオンと若葉はワイルドキャットへ向かう。 しかしこの店の名は――「注文の多い料理店」であるのだと、リ…

テラの地軸傾斜と磁極逆転が同時に起こり、ルナ、マーズ、アステロイドベルトへと宇宙移植の旅、グレートトラックが始まった。189年後、6番目の星、5231verneの地表には美しい …

誠に勝手ながら物語の大幅な改変、設定の練り直しをしたために、本作は話の途中でしたが完結とし、また新たに『夢夜旅語ル』とタイトルも改めて再スタートすることにしました。応援して下さっ…

子供の頃に憧れたお姫様の童話をリミックスし、幾分かメロドラマっぽくアレンジしてみました。大人の女性が強引に口説かれるロマンスの雰囲気を楽しめる構成になっています。 ※いかにもな女…

森の奥の時計草の館に住む美しい白い吸血鬼に、失語症を患う私は出会い、恋をした。でも彼は、永遠に届かない愛しい女性の面影を追い続けている。お願い、私を愛して。私の血を吸って。

童話を改造して生まれたのは私的で詩的ななにかしら。 さて。眠り姫は目覚めを喜ぶのかしらん？

　『渡華記』という伝記を紐解いていこう。泰連国の国史の横で語り継がれたこの書は、とある泰連国皇帝の傍らに生きた妃を中心に据えた様々の人の出来事について綴っている。 「兄様、何で私…

村の外れにある小高い丘を登ったところに、彼女は建っている。今日も今日とて僕はその丘を登り、この世で一番愛おしい彼女の前に跪き、祈りを捧げる。いつか、この祈りが彼女にまで届くことを…