「それだけ」を含む小説

手紙。往復の、片方だけの、ただ、それだけの物語。

記憶を失くした彼と記憶を奪った彼女の物語。ただそれだけのお話。

お嬢様は４年に一度恋をする。そして、また恋をする季節がやってきた。

卒業式の日。俺、赤宮那月は人生で初めての告白を受けた。 お相手は男子の学内人気投票一位の蓮咲恋詠。俗に言う、学園のアイドル的存在の美少女だ。身長こそ低いものの、それ以外は完璧。モ…

　四年に一度の誕生日だけ、たった１日だけ、私は彼に会える。 　この部屋の扉は、その1日だけ彼の部屋へと繋がっている。 　ただ、それだけだ。

　小学校の頃、たかしくんは言った。 「おれ、本当はまだ二才なんだぞ」 　たかしくんはうるう年、うるう日産まれだった。 　時が流れて、同窓会でそんな思い出話が出た。 　でもみんな…

　あの日と変わらぬ少女の姿。私のかつての学友。今の怨敵。 　彼女が滅ぼす世界を私は救わなくてはいけない。使命感でも、義務でもない。ただの私の感傷。 「どうしてそんな薬なんか配った…

バグダッドの商人ソカトゥラが目を覚ますとそこは未知の島であった。 これは、漂着した男が夜空に星を戻すただそれだけの話である。

変わっていく、それだけの話

幼馴染の大貴から朝6時に「台風を見に行こう」とLINEが来る。 麻友は仕方なく、大貴の元へ向かう。 二人で、台風を見る、ただそれだけの時間。

幼なじみ、それは幼い頃に親しくしていた友人のことらしい。 私、佐倉零珠にも花咲晴輝という幼なじみがいる。幼稚園、小学校、中学校と全部同じクラスの生粋の幼なじみ。それは高校に入って…

私は普通じゃない。 でも、普通になりたい。 みんなが羨むような幸せな家庭を持ちたい。 それだけなのに...どうして私は黒い夢を見続けるの..??

特段おかしな家庭環境で育ったわけでも、何か特殊な事情を抱えていたわけでもない。ただ何となく周りに溶け込めなくて、『普通』でいられなかっただけ──そんな女子高生二人が、一日だけ『普…

お互いの秘密は相手に絶対話せない！ 近くて、遠い、Boy Meets Boy？ラブコメ！ 俺の名前は『雨晴響』 まぁ、どこにでもいる、あるコンプレックスを抱えた普通の男子高校生…

荒廃した近未来の世界を背景に、ある「誰か」がふと日記を書き始める。それだけの物語です。 別作品でおなじみの「ノイド1号」が登場します。 では、どうぞ。

タイトルで師が弟子に問いかけ、本文で弟子が師にこたえる。 それだけの話

花ちゃんが死んだ。 ただそれだけなのに、なんでこんな気持ちになるんだろう。 ほんの数時間一緒にいただけなのに……。 この込み上げる気持ちは、あの時間が私たちにとってかけがえの…

　休み時間にスマホが鳴る。 　ただそれだけの話だが……。 　そこには恐ろしい真実が隠されていた。 （カクヨム初出ですが、現在は「小説家になろう」「ノベリズム」でも掲載しています）

　ポニテJKは良い。 　ところで皆様は「またね」「またな」 つまるところ、「また」という別れの言葉を使った事があるだろうか。 　バイバイとはまた違う、別れの言葉である。 　このお…

互いに一度命を捨てて、どちらが拾うかを決する。 決闘とは、詰まるところそういうものだ。 敗者はただ喪い、勝者もまた何かを得るわけでもなく、それでも彼らは得物を執る。 拾った命でし…