「一部でも」を含む小説

何ら予兆もなく突如として神に酔った勢いで殺されてしまった男、黒神亮仙。 だが彼は起こるなどということはしなかった。 寧ろ、自身を殺してくれたことに感謝した。 そして自身を殺した…

一部の記憶と右腕を無くして、モンスターだらけの異世界に転移した主人公、赤井龍之介は、元の世界での恋人を名乗る坂井緑と出会う。赤井が無くした記憶が欠片となって星に降り注いだことを知…

ふたつの大河に囲まれた肥沃な大地で八百年の栄華を誇る遼河国。 若き皇帝は原因不明の病に伏せ、国家は衰退の色が見え始めていた。 海を渡った島国、天陽国からやってきた留学生の伊織は伝…

　かつて混乱を極めた大陸を制した帝国。帝国は他の三つの国を領属として支配下に置き、その広大な大地に君臨していた。 　物語の舞台はその領属国のひとつ、砂漠の国【アランヴィア】。 …

ある夏の盆の日、男が一緒に墓参りをしたいと言ってきた。母の教え子らしい。彼の語る先生としての母は、これまで聞いてきた母の姿とはとてもかけ離れていた。

名探偵・岡本弘和は町内で起きる難事件に奔走する。

「白と黒のロンド」から始まる、COLOR × MUSICシリーズ完結編。 □□□ 高校2年の夏、伊沢成臣の日常はゆるやかに膿んでいた。 まっとうな不満があるわけでも、明確な障…

別れ方が最悪だった元恋人を忘れられない強がり美人上司と一部の同僚から鉄面皮の王子様と呼ばれる無愛想部下の距離が近づく…………かもしれない一夜の話です。 無愛想敬語部下の敬語が外…

数ヶ月ほど前、警察機動隊に興味を持って資料を集めていた私は、ある事件を見つけました。 その事件は、国家権力に抗い国民からもメディアからも称えられた過激派が、その全てから見放され…

身体の一部だった音楽が、嫌いになった。 目標もなければ、踏ん張れるような居場所もない。もがけばもがくほど音が遠ざかる、霞んでいく。 そんなある月夜の晩、 私は心底出会いたくなか…

　私、稲見忍は友人の宮島美貴に怪談について訊かれ、それが切っ掛けで七不思議の一部を知っていた親友の斉木桃香を巻き込み怪談こと七不思議に迫っていくことになった。 『比良坂鉄道の夜』…

　舞台はファンタジー世界でのスローライフを楽しめるＲＰＧ『ファンデア・テイル』。ハーフエルフの主人公を操作して紡ぐ生活、戦闘、恋愛──やれることの多さに嬉しい悲鳴が上がる、約束さ…

長らく被支配者だった人類が、『主』を打ち破って宇宙の最上位になってから1000年が経過した世界。 表舞台から追い払われた古の一族『オルディリ』は、滅亡に向かう自分達の復活を願い一…

「フィリ＝エクスプロットぉおおお！お前を婚約破棄する！！！」 彼女はその言葉を冷めた目で聞いていた。 なぜなら彼女は〈転生者〉だったからだ。 もちろん、この後の展開も知っている。…

俺は姉を心から尊敬していた。 姉は高校在学中には博士号を取得していて、一部の生徒からは先生と呼ばれていた。 だからというワケではない。 勿論美人だし、器量もよく、内心興味を持っ…

本作品は、柴田恭太郎さんの自主企画 『【三題噺 #72】「単位」「父親」「額」』 に参加しています。 お題：「単位」「父親」「額」 　　　「額」はどのような読み方でも、また何か…

日本の何処かに潜む《ナナシ》共を探しだし、贄牢へと送る 人ならざるモノに脅され、妖でも幽霊でもない《ナナシ》という未知の存在を集める手伝いをさせられる事になった絢けん 彼に待…

　優しくない世界なら、優しい世界を作ればいいんだ。 　あなたがしあわせになるなら、どんなことでもするよ。 　自由国家アルセンの城下に存在する酒場『J'A DORE』と、その裏…

１度目の人生、王子との結婚の夜に無惨に殺されてしまった公爵令嬢アイリーン。彼女を殺す間際、殺人者は「もうお前は要らぬ」と剣を振り上げた。そのとき雷に浮かび上がった横顔は、結婚した…

　エッダは名門貴族の家に産まれた娘。しかし、幼い頃の病気の名残で、顔一面にあばたがあった。その相貌を揶揄され、いつからか「石ころ」と呼ばれるようになった。 　エッダの幼なじみの…