FW〜ファンタジーワールド〜

Mにゃん

第一部

プロローグ

「フィリ=エクスプロットぉおおお!お前を婚約破棄する!!!」

くそぉ!間に合わなかった!!後もう少しであのクソ王子の化けの皮を剥がす証拠が揃いかけたのに!!まあ、そのまま後で出してやる!あいつに頼めばなんとかなるでしょ!

「お前は聖女でもあり、お前の妹でもあるエリサ=エクスプロットを虐めた!」

「お姉さんはグスッ私のハンカチを捨てたりグスッ教科書を破いて来たんです!」

「大丈夫だ、エリー!」

何こいつ!婚約者フィリほっといて妹、いや違う女ヒロインを愛称で呼んでんのよ!ていうか茶番劇にも程があるでしょ!?

「本来は磔に一日引き回しで斬首にしてやりたいところだが、エリーの温情で国外追放だけにしてやった!感謝するんだなぁ!ハーハッハ!!」

うわあ、うざい。何が温情なの?ただの体のいい厄介払いのくせに。

そのとき

「ようやく、解放される...」

しまった、このセリフ...嘘でしょ、ゲームの逆ハーエンドと同じじゃん!?あのクソビッチどんだけ人の婚約者や旦那含め男に手出してんのよ!!リーナさんの夫にもかよ!まあ、予想はしてたけどね!?あの人リーナさんが秀才すぎて嫌ってたし。

確かこの後の展開は...

「フィリ=エクスプロット、ようやく化けの皮剥がれたな!お前、今エリーに呪詛をかけたな。死刑だ。」

こじつけがましくて流石に呆れる。呪詛って何よ。確かに小声で聞き取りにくいけどさ!

「え、?」

うん、よし殴ろう。グーパンで。近づこうと瞬間

「グフォー!?」

「ガルグさまぁー!?」

王子はきりもみ回転いや、合ってるかは知らないけどしながら吹っ飛んだ。誰がやったかは分かっている。あの脳内お花畑クソ王子め、いい気味だ。私が出る幕でもなかったかな、流石、キリト我が弟よ。

「何をする!貴様ぁ!」

案外タフだねー、この王子クソ野郎

「テメェ!?黙って聞いてればあれやこれやほざきやがって!」

「何が悪い!俺は真実の愛を見つけたんだ!お前に言われる筋合いはない!!それにこの俺を殴りやがって!!父上と母上に言いつけてやる!黙れ!」

「そうよ!そうよ!」

「てめぇ!話聞いてれば次から次へと!何が真実の愛だ!フィリさんの気持ち考えろよ!」

こいつ、ほんとの真性のバカだ。埒があかない。キリト出てきたから何も割り込まなかったけど...

「黙るのはあなたたちの方。」

「あ、姉貴。」

「キリト、あれだけこういう場で姉貴って言ったらダメだって...まぁ、今回はいっか。というわけで、まずは脳内おha...あぁ、ごめんごめんのガルグ=バーストさんあなたの不正や悪事明かしていきましょうか。」

「この貴様ぁ!」

「貴様しか言えないの?人の名前覚えられないタチ?私はアンナ=サミダレ。まあ、覚えてくれなくていいけど。」

「サミダレ?あの、暴漢に襲われた女を娶った、極東出身の変人の家か?」

「おい!よくも母さんをそんなふうに言えたな!撤回しろ!!」

キリトが胸ぐらを掴む。あぁ、こいつヒトの地雷踏みの好きなのかなぁ?さっきもきてたけど頭に来た。

「退いて。キリト。」

思いっきり、顔が変形するんじゃないかという威力で殴った。グーパンで。そしてもう一度吹っ飛んで行った。すぐに起き上がり

「な、何をする!」

本当にタフだな。元からするつもりはなかったけど、もう穏便に済ます気は完全に無くなった。

徹底的に潰す。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る