「氷」を含む小説

かつて冒険者の酒場であった「灯火亭」は、今は「安置所」と化していた。 酒場の女主人ヴァインは、ついに勇者に宣言した。 「これ以上の犠牲は許容できません！」 冷血勇者と熱血女将の、…

この世界では魔法を使える者を「ウィッチ」と呼んでいる。 誰しもが魔法を使えると言うわけではない。ウィッチは国として貴重な存在である。しかし、貴重な存在というのは軍事力として貴重…

　夏祭り。３日続くそのお祭りには多種多様な的屋や屋台がある。 　気合の入ったやんちゃ・元やんちゃと思われる方々が出店している中、可憐そうな女性一人で出店しているたこ焼き屋があった…

僕は薄く黄色掛かった液体の中に浮かぶ氷をグラスの側面に当てて、カラカラと音を立てながら言った。 「そして昔の記憶が甦った…と云うわけですね」 カウンターの向こう側で、ひとつずつグ…

冬の女王の呪いによって終わらない冬の続く世界。雪に閉ざされたヴィークリーズ山脈の奥に一人住む少年は、ある日、ドラゴンに追われて空から落ちて来る天馬の姿を見る。巨人の末裔、妖精たち…

誕生日に頼んだカクテルは「ブルームーン」 その意味は・・・ こちらは小説家になろうにも掲載。ありま氷炎さま主催・月餅企画2020用に描き下ろしたものです。

　リクは『不死鳥騎士団』の雑用係だった。仕事ができて、真面目で、愛想もよく、町娘にも人気の好青年だ。しかし、その過去は奴隷あがりの身分であり、彼の人気が増すことを騎士団の多くはよ…

ミステリーのアンソロジー「密室大集合」に収録されている「魔術のように」（作：ジュリアン・シモンズ）という短編から着想を得て作りました。

幼い頃からドレスが大好きだったエマは夢を叶え、老舗オートクチュールのデザイン事務所で働いている。けれど日々、雑用ばかりで仕事に飽き飽きとしていた。そんな中、カリスマセレブでありモ…

この世界には"穢れ"がある。 負の感情が澱みとなって溜まると、やがて"穢れ"となって立ち上ぼり生物を喰らう。 獣が"穢れ"に飲まれれば魔獣となり、人が飲まれれば"忌人"となる。そ…

この読み切り小説は、ありま氷炎さま 主催 自主企画イベント新作オリジナル小説企画「第六回月餅企画」参加作品となります 以下 主催時の内容 こんにちは。 毎年、某サイトを中心に…

遠い未来、星から離れた人たちは他の星の人々と船の中で暮らしていた。 その船の、現在は使われていないバーカウンターがある青年の工房になっている。 人気のないその場所で、今日も音が響…

「アルファポリス」と「小説家になろう」にも投稿しています。 とても人が住めないような氷に閉ざされた場所に、守護神の加護に護られた王国があった。極北の聖女と呼ばれる守護氏の寵愛を受…

突如あたりを覆った大氷壁。生活必需品は全て氷の中、それらが使えないのは非常に困る、ということで発足した氷鉱夫という集団、各地で毎日のように氷の中から生活必需品や資源を取り出してい…

見渡す限り、氷以外何ひとつ見当たらない場所で、一羽のペンギンと一頭のシロクマが向かい合って座って居る。 いや、座って居る様に見えるのはシロクマだけで、果たしてペンギンが座って居る…

リュウ、ヒナ、ヨシは同じクラスの仲良し３人組。 ヤンチャで運動神経がいいリュウに、優等生ぶってるけどおてんばなところもあるヒナ、そして成績優秀だけど運動苦手なヨシ。 もうすぐ1学…

蛙を吐いた日、あたしの彼はマンションの1室で天井まで届きそうな氷でアート作品を作るのに夢中だった。チェーンソーで。

　その国は、長い間ひどい男尊女卑が続いていた。 　女は家畜。男の持ち物。王族でも庶民でも女であれば同じである。 　今代の王の時代になり、ようやく男女平等が叫ばれ始めた。だが、所詮…

　２１２１年の地球……そこでは、数々の世界大戦と度重なる環境破壊によってオゾン層が完全に消滅。地球温暖化は爆発的に加速し日中の平均気温は悪化の一途を辿った。規格外の強烈な紫外線や…

　ファビュラス・オブ・ザ・グロリオサ。 　それは全４編にわたるSF冒険ファンタジー。 　――――剣は撃鉄と蒸気、魔法は召喚と万象。 　燃え盛るような情熱は、素晴らしき栄光を創り…