アンチアイスワールド

作者 キューイ

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★★★ Excellent!!!

一番の印象は、「なんだかこの話、読んでてスカッとするな」。
なぜかと考えると、氷をガンガン砕いていくという設定自体、気持ちいいのかも知れません。
加えて、どのキャラクターも皆爽快で、毎日汗水垂らしてよく働く彼らの仕事ぶりに、感心します。
氷の世界、武器はツルハシ。
魔物討伐と言えば冒険譚ですが、これは「労働者が超カッコよく壮大な仕事をやっつけていく」物語だと思います。

★★★ Excellent!!!

すべてが氷の内に閉じ込められた世界。氷鉱夫はツルハシを振るって氷を砕き、依頼人の生活必需品を掘り出してやる職業人だ。
その仕事に就いた少年マインは18歳となり、あることを知らされる。この凍りついた世界には“守護者”なるモンスターがいて、18歳となった氷鉱夫はその討伐に参加する必要があるのだと。
守護者を倒せる唯一の武器、ツルハシを携えて――!

まず感心させられるのは、まっすぐ極太な設定が余さず使い切られていることです。一作完結の作品の場合はいろいろ回収しきれずに終わってしまいがちなものですが、それが一切ありません。

そして「必殺技」の勢いのすごさもすばらしい! 
武器が武器なだけにパワフルなのは当然なんですが、ちゃんと人によって個性が出るあたりに王道のおもしろさがあります。

マイン君の戦いはまだ始まったばかりですが、思いきりがよくてわかりやすい、でも外連味たっぷりな豪腕ツルハシ戦記、爽快感は保証させていただきますよー。

(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=髙橋 剛)