赤き剣士ネロの冒険 ~Fabulous of the gloriosa~

東雲ツバキ

プロローグ

 その伝説は、とある世界の命運を分かつ英雄たちの物語。


 人類の未来を見据える機械は、己が合理を賭して待つ。

「――ごん存慈善神ぞんじぜんしんらつ方途轟神ほうとごうしんけん懐疑闘神かいぎとうしん……無限大の終誕ヲアリを此処に、遍く全てよ尽き果てよ、天帝降臨・鎮魂歌――――インフィニティ・レクイエム――」

 そのとき、惑星が十字に両断された。


 人類対機械。

 争い合うは二つの正義。その先に待つは一つの未来。


 通りすがりの英雄は、ただ気に食わないからと剣を執る。

「――神話崩壊・人未来祭じんみらいさい――――ヒトの未来は、ヒトが決める! どちらの正義が先に進むのか、今に決着を付けようぜ! ルーグ・ゼウス・オーディン――ッ!!」

 竜の命題を与えられし勇者、最後の幻想と語り合い、尊い物語は完結せん。


 栄光あれ、伝説の未来ファビュラス・オブ・ザ・グロリオサ

 この戦いに勝者もなければ敗者もなし。あるのはただ、果てなきヒトの未来のみ。

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