概要
悲劇がお好みかい? 残念、こいつはハッピーエンドだ
その国は、長い間ひどい男尊女卑が続いていた。
女は家畜。男の持ち物。王族でも庶民でも女であれば同じである。
今代の王の時代になり、ようやく男女平等が叫ばれ始めた。だが、所詮は見せかけだけだ。
女王候補だった第一王女は、弟が生まれた途端に王位継承権を失った。
政治の席に着くことは許されたが、女が口を開けば男は目を見開いて驚き、老婆達は「殿方に意見するなんて」と顔をしかめる。
紛い物の男女平等の世界で、元女王候補であったライラは、それでも王族としての義務を果たそうとする。
しかし、自由と平等を求める反乱軍の手が、すぐそこにまで迫っていた。
女は家畜。男の持ち物。王族でも庶民でも女であれば同じである。
今代の王の時代になり、ようやく男女平等が叫ばれ始めた。だが、所詮は見せかけだけだ。
女王候補だった第一王女は、弟が生まれた途端に王位継承権を失った。
政治の席に着くことは許されたが、女が口を開けば男は目を見開いて驚き、老婆達は「殿方に意見するなんて」と顔をしかめる。
紛い物の男女平等の世界で、元女王候補であったライラは、それでも王族としての義務を果たそうとする。
しかし、自由と平等を求める反乱軍の手が、すぐそこにまで迫っていた。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!誰ひとり『正しさ』を捨てることはできない
民衆の反乱により滅亡の危機に瀕する王国の、その第一王女の半生を綴った回顧録。
というか、思い出話というのが正確かもしれません。偶然知り合った迷子の少女に、おとぎ話という体で語られる物語。舞台設定としてはハイファンタジーで、いわゆる剣と魔法のそれというか、ワクワクできる要素もしっかり詰まっています。
内容はなかなか骨太で、国家規模の動乱を王女の目線から描いた物語です。民衆と王族の階級闘争、あるいは互いの正義がぶつかり合うお話。一見、主題の部分をストレートにぶつけてくるようにも見えるのですが、でもこれがなかなかに曲者というか、読んでいてどうしても〝ひっかけ〟のようなものを警戒せざるを得ない…続きを読む