ある日の商店街────男女平等の国で

 こうして、男女平等になりかかっていた国は反乱軍に占拠され、男尊女卑の国に逆戻り。

 剣姫けんひめと呼ばれた第七王女は、お飾りとしてチヤホヤされはしたようだけど、彼女は滅多に男に意見しなかったし、たまに意見しても採用されることはなかったんだってさ。

 そりゃそうだよねえ。マイア様には綺麗に隠していたみたいだけど、そもそも反乱軍が発起したきっかけが、「女に権利を持たせるな」だったんだもの。

 女に権利を持たせた結果、侵害された男の権利を回復させる────それが反乱軍の目的だったのさ。



 ん? メルとライラはその後どうなったのかって?

「メル! やっと見つけた!」



 見ての通りさ。二人とも元気だよ。

 

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滅びの国の氷姫 三谷一葉 @iciyo

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