「笑うだけ」を含む小説

『毎週水曜日、お屋敷の書斎でラジオをかけながらお菓子を食べてほしい』。 中学二年生の私・杏奈が頼まれた、祖父母が不在のあいだ続けることになった不思議なお使い。 母は『これで成績…

この作品は、最初に「陸君の誕生日」として、プロローグの物語ができました。実際に赤ちゃんを亡くした方のエピソードを聞いて、書いたものです。私がモデルにしたそのお母さんはその子をとて…

速さを重視する人種に生まれた、かつて速かった少年と、速くなった少女は、互いに苦悩しながら生きていた。 其の苦悩はいつしか大きなうねりとなり、多くの人を巻き込んで一族を変えてい…

本日はエアポケットによる「chase」にご来場いただき、誠にありがとうございます。 開演に先立ちまして諸注意を申し上げます。 主役を務めます音羽美紗の恋人は、団長の相澤透。西部劇…

おかしい。『君の全てが欲しい』と言われ、お城に連れてこられたはずなのに…全っ然、イチャイチャできない！！ 魔法学校の理事長や、軍部の重役を掛け持ちする多忙な恋人・クロさん。 欲求…

郷に豹がでた。 立派な大きな豹である。真っ黒な身体は陽に当たると透かし彫りのようにして斑らが浮かび上がる。恐ろしさはともかくとして、それは美しい豹である。

彼はこの町の特別な子。何をしても許される。 わたしは彼に奪われ続けている。 彼はわたしを見てただ笑うのだ。 この町を出ても、わたしは逃げられない。 彼は、特別な子だから――。 …

他の友達には絶対言わない、俺のことを下に見てるからかけられる辛辣な言葉。 それでも輪から外れるのが怖くて、俺は今日もヘラヘラと気持ちに嘘をついて笑う。 まるで道化のピエロのよう…

放課後、亜衣が西棟の屋上から東棟を眺めると、四階の三年一組の教室だけ明かりがついていた。これから定時制の授業が始まる。さっきまで亜衣が使っていた窓際の席には、よく笑う男子の姿があ…

毎週土曜日更新！(土曜日に更新がない場合は更新お休みです) 西暦2001年。世界中で、突如として人が消える不可解な事件が発生した。その真実は、遊鬱神による異世界への転移だった…

フェレンティーナ・キャラメラートは、天涯孤独な16歳の少女。 自慢は、どんな傷でも治せる魔法の才能。赤色の髪と瞳には、ちょっぴりコンプレックスがある。 彼女の住まうイストラーダ王…

この物語は、ある悲劇である。 いや、喜劇といっても過言ではないだろう。 戦いの運命に翻弄された者達を笑う喜劇。 自らの命を賭け、戦って、闘って、戦い抜いて。 その先に何があるの…

喜ぶこともある。 笑うこともある。 悲しむこともある。 泣くこともある。 病むこともある。 死にたくなることもある。 だって、人間だもの。 それでもよろしければお…

自称、日記です。 作者の日常などを綴ってます。 基本ダラダラしてます。 箸が転がって笑う人なら笑えるかも…

短編集です。サクッと読めます。 電車やエレベーターの待ち時間にどうぞ。 多ジャンルです。

吸血鬼と市街戦。 ＊某所で行われた第一回はるかな川小説大賞参加作品。今のとこ内容はおんなじです。

魔王と勇者、争うべくして二人は出会った。 教会直属武装配下、聖騎士団に所属するナギは、魔王を前に瀕死の状態で立ち向かっていた。 最期の一撃も空しく響き、後は死を待つだけとなったナ…

架空の世界で謎を持ちつつゆるやかに暮らすヒトビトの日々。 「プロローグ又はエピローグ」のノリでは進まず、後は若干笑う話に移ります。結構な書き換えなうえ、元タイトル（「ゝ味村の人々…

あらすじ　 架空都市、豊原県星ノ宮市に住む平野平家は代々表の商売のほかに裏社会でも名の通った武道の家柄であった。 ある時、当主である平野平秋水が警察に逮捕されてしまう。 息子で…

「世界ってね、日付が変わる時に、生まれ変わるんだって」 中秋の名月という名の〝三日月〟を見ながら、彼女が言った。 にこやかに笑う彼女は、世間一般で言う〝変わり者〟だ。 あと一…