★★★ Excellent!!! 正体不明のおぞましさに背が凍る なのるほどのものではありません 歪な関係と愛憎が入り混じる。こんなにじわじわと不安な気持ちにさせられるホラーは久しぶりだったので、とても引き込まれました。 特に、特別な子――想治郎くんが魅力的に見えたり、狂気的に見えたり、つかみどころがなくて始終不安な気持ちに……。彼が何者なのか、多く語られないのが逆にすごく良かったです。怖かった! レビューいいね! 1 2019年1月5日 11:57
★★ Very Good!! 侵食する「人ならざる者」 雷藤和太郎 彼は人間ではない、化け者だ。 そんな少女の思いはやがて本物の化け物を生み出し、飼い馴らし、内を食らう。 その化け物は、化け者か? 人ならざる者であることは確かだろう。一つ目の持つ意味は「執着」である。 彼は何に執着し、彼女は何に執着したのか。 その答えは、一つ目のみが見通している。 レビューいいね! 1 2018年12月17日 22:46
★ Good! 狂った愛情と確かな筆致 雪車町地蔵@好評発売中! 怖いというよりは、各人の意識の差に比重が置かれた物語。 個人的にはこのまま結ばれず終わってほしい。 レビューいいね! 2 2018年12月11日 22:00
★★★ Excellent!!! 惜しみなく愛は《奪ふ》 夢見里 龍 虞と虜は似ている。 愛は時に恐怖をもたらす。 《惜しみなく愛は奪ふ》というのは大正の文豪が語った言葉ですが、まさにこの短編小説に登場する彼の愛は《奪う》ものです。暮らしのなかの細やかなものを盗み、身体と経験を奪い、人生そのものを侵食していく。 読み終えた時に、読者のこころまで奪われてしまったのは気のせいでしょうか。それとも《彼》と著者様の為せる業なのか。 短時間で読めて、余韻は長い。いつまでもぐるぐると頭のなかに残る、なんとも魅惑的な小説でございます。皆様がたも是非ともご一読を。 虜になるか、虞になるか。はてさて、貴方様はどちらでございましょうか。 レビューいいね! 1 2018年12月9日 02:26
★★★ Excellent!!! 恐ろしくもあり、切なくもあり……ゾクゾクと震えました 外宮あくと 想治郎くんの主人公への妄執が恐ろしいです。 じわじわと主人公の心を蝕み、追いつめてゆくところが非常に怖いです。 タグにある通り、これは狂愛、ですね…… 想治郎くん、このネーミングがいいな。あまり名前に使いそうにない、「想」の字。切ないです。ドSなストーカーだけど…… レビューいいね! 1 2018年12月7日 22:09
★★★ Excellent!!! 特別な男子、想治郎の執着がなぜか心地よい! コノハナサクヤ 好きな子の物をとる想治郎。 人気者だけど暗い感じで、究極のストーカーですけど、不思議な魅力を醸し出してる。 主人公が抱く被害者としての感情もよく理解できます。 怖いけど惹かれてしまう、なんか裏腹で複雑な心境。 この続きは、きっとハッピーエンドに違いないっ。^-^ レビューいいね! 1 2018年12月5日 16:45