怖いというよりは、各人の意識の差に比重が置かれた物語。個人的にはこのまま結ばれず終わってほしい。
オーケイ! それじゃあ、もう一度説明するね! ぼくは雪車町地蔵。 いままで9年間、カクヨムにたったひとりの〝そりまちじぞう〟さ。 あとは知ってるだろう? ホラ…
歪な関係と愛憎が入り混じる。こんなにじわじわと不安な気持ちにさせられるホラーは久しぶりだったので、とても引き込まれました。特に、特別な子――想治郎くんが魅力的に見えたり、狂気的に見えたり、つかみど…続きを読む
彼は人間ではない、化け者だ。そんな少女の思いはやがて本物の化け物を生み出し、飼い馴らし、内を食らう。その化け物は、化け者か?人ならざる者であることは確かだろう。一つ目の持つ意味は「執着」である…続きを読む
虞と虜は似ている。愛は時に恐怖をもたらす。《惜しみなく愛は奪ふ》というのは大正の文豪が語った言葉ですが、まさにこの短編小説に登場する彼の愛は《奪う》ものです。暮らしのなかの細やかなものを盗み、…続きを読む
想治郎くんの主人公への妄執が恐ろしいです。じわじわと主人公の心を蝕み、追いつめてゆくところが非常に怖いです。タグにある通り、これは狂愛、ですね……想治郎くん、このネーミングがいいな。あまり名…続きを読む
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