「見えない 短編」を含む小説

「おそろしいもの」にただぼんやりと追われた。見えないものが見えていた、昔の思い出話。(カクヨム異聞選集参加作品)

「見た目が重要なのよ」 「綺麗じゃなきゃ誰も見てくれない」 「中身も大事なのはわかってる」 「でも」 「結局、外側に落ち着くのよ」 「だって」 「見えてるのは外側だけなんですもの…

「私、今日、告白します」 　高校2年の秋、幼馴染の彼女はそう告げた。 　俺は考えることになる。 　彼女はどうして告白することにしたのか。 　彼女は何を考えているのか。 　そして、…

　幽霊となった俺が気がついたときに見下ろしていたのは、一人の少女とその周囲15cmの円形の小さな範囲のみ。 　それ以外が一切見えない俺は、暇を潰すために少女の観察日誌をつけること…

都内の高校に通う高校生・高科章は、ド貧乏ながら平穏な毎日を送っていた。たったひとりの家族・母親に苦労をかけまいと、バイトをしながらいつしか独り立ちできる日を目指す。 ある日、図…

　ぴーひょろろ……。 　頭上を鳶（とんび）がかすめていく。 　そろそろ海に近いはずだ。一本松の崖まで、あと少しだ。 　潮の香りと波の音を期待しながら坂道を上っていくと、途中に…

富士見Ｌ文庫×カクヨム　美味しい話＆恋の話　短編小説コンテストで なんとか中間選考に残りました。 「プロの漫画家を目指して一緒に頑張ろう」男と女は誓い合った。 しかし、社会の荒…

合理的な勉強法が、成績を伸ばす一番の方法だ。 無駄のない仕事こそ、業績を伸ばして安定した地位につける唯一の手段だ。 怒鳴られる度に、叱られる度に、こんな言葉が飛び交う。 それ…

世界中が揺れて、空も宇宙も揺れた地震が起きたその日。 僕の部屋の扉の下に高さ十五センチの空間ができていた。 そこからは、僕の部屋そっくり（よく見るとちょっと違う）な部屋が見えて、…

人生ゴミのようなおっさんと毛並みのいいショタがBLる短編の前編です

ありさは中学のころから陸上で全国レベルの選手だった。高校でも陸上で華々しい成績を収めていたが、ある事故でありさの目はほとんど見えなくなり陸上部もやめ、障碍者になった。 夢もいきが…

オサラババサラ。オサラババサラ。少女はそう言って階段を下りる。 どんなに高い塔から覗いても、世界の半分は見えないのだ。

幸せってなんだろう、って考えてみることがよくあるんだ。ただ、そいつは、掴もうとすればするほど、するり手の中から逃げていってしまうように感じる。そんな厄介でへそ曲がりなヤツについて…

主人公・みち子はその道１０年目のベテランホテル清掃員。わがままな新人やちょっと変わった同僚達に囲まれながら、今日もハツラツ（？）とゲストルームをお掃除します！簡単そうに見えて実は…

生命力を人々に施すプシュケリア一門。 その師匠が、悪魔と呼ばれた少女を拾った。 そこから、少しずつ、何かがくるっていった。

私の幼馴染は、ものすごい天才のおばかさん。 ひとつのことに気を取られると、周りが全く見えなくなる。 「いばらちゃんってどんな人が好き？」 「ヒーロー！　かっこいいじゃん！」 …

植木市に行く理由 （文月さんと睦月さんのお話）

ワシミミズクはとても賢かった。だから、彼女はとても悩んだ。 サーバルはあまり賢くはなかった。けれども、彼女は悩みの答えを持ってきてくれた。

霜月さんのスカートの裾から見えたもの （初音さんと霜月さんのお話）

あなたの目に見えない「天職」は、どこにでも転がっている――。 史上最も使えない「才能」を武器に、「天職」に就いた男の就活必勝法とは……？