「食べないで～」を含む小説

奴隷の私《わたくし》。後継者になりたい王子に連れられて、王家の秘宝の前に投げ出される。そこで私《わたくし》は王家の秘宝と契約する。王子も兵士も食べてしまう。 私は怖くなって逃げ出…

　昔々、ある遠い世界の図書室で、名を「ゼロス」というほんの小さな虫がいました。 　ゼロスは、その図書室の迷宮のような本棚で、一生を過ごしていました。 　シルバーの表紙、ゴールドの…

芦ノ湖に伝わる伝説。 『外来魚を放流し続けると、巨大なサメが現れてみんな食べちゃうよ』 この恐ろしい伝説が一体いつから伝わっているものか不明であるが、近隣住民はそれを恐れて外来魚…

「紅葉狩りって知ってる？」 「……ああ、鹿は旨いよな。今度狩ってこようか？」 　私の言葉に、琥珀は心の底から失望したような顔をして、いやいいと返事をする。 　琥珀は頭がいい。でも…

　幼い頃、茂みの中で、エイリアンの卵を発見しました。 「お嬢ちゃん、この卵に近づいちゃいけないよ。悪い子供を食べる、こわーい怪物が生まれてくるからね」 「え、悪い子を食べちゃう…

京都の人も食べるというお雑煮というものを私も食べようと思って食べるのだ。 お題「スタート」です。

機能性ディスペプシアになり、あんまり体が強くない私の実体験をもとに 食べたいものを食べるただそれだけの話を書いてみました。 ほぼノンフィクション作品です。 興味があれば、読んでい…

高校１年生の少年『百瀬 光（ももせ ひかる）』は、クリスマスを前に意中の相手へ告白しようとしていた。 その相手はクラスメイトであり学園のアイドル的な存在『愛水 桃（あみず もも）…

《短編小説》この世の者ではない、美食家と称する謎の美青年。 そんな彼に勝手に命を救われ、本当の意味で死を受けいれた時に楽に殺してもらう代わりに魂を食べさせるという契約を交わしてし…

【なんやかんやで守り神になった元白蛇の竜が、なんやかんかでお嫁さんをもらう話】 小さな村を守る天竜・白金は困っていた。ある日突然村の少女が「さぁどうぞ召し上がれ！」とそれはそれ…

口人格ってのがある。今日はカレーの口、ラーメンの口、ピザの口のように。何を食べたいかなんてのは、頭よりも「口」が決めてるんじゃないかってくらいに、理性が働かない。そんな今日のお昼…

　食べることが大好きなひかりと、作ることが得意な佳親。高校一年生の二人は、血の繋がりのない義兄妹である。 　高校入学と同時に義兄妹になったばかりの二人――主に佳親は、ひかりの食欲…

僕──大栗しゅんは友人の家からの帰路に不思議な光景を目にする。 なんと、同年代ほどの女の子が飼い犬に手紙を食べさせているのだ。 実はその犬は不思議な犬で、なんと手紙しか食べないの…

こんなはずじゃなかったんだ、、。 俺を舐めるんじゃねー！

魔王グリム（通称魔王様）は平穏な生活を望んでいるのです。 それなのに。 人間界から勇者がやってくるわ、 力を持て余している脳筋魔族はいるわ、 魔王城にいる貴族たちは派閥争いが激し…

先輩の森川さんとご飯を食べに行った。帰りは駅まで私を送ってくれて、「気をつけて」と見送ってくれた。それはなんてことない言葉だったけど。 同題異話SR -January- 『そ…

ある場所の人参たちの冒険 野菜冒険譚 人参たちの冒険が始まる

ジェレミーはひどい環境で育てられていた八歳年下のリシャールを引き取り、一緒に暮らし始めた。 穏やかな生活を送っていたある日、リシャールがジェレミーの過去について尋ね、貴族の庶子で…

お酒大好き聖女アイルは格安で身売りされた。嫁ぎ先は『怪物伯』と悪名高い美丈夫ユーリウス＝フェルマン天空伯。ドラゴンに乗せられ、空に浮かぶ天空城に連れられたアイルを待ち構えていたの…

　七海皐月という女子生徒がいる。彼女は見た目はそうクールビューティーという言葉がよく似合う子だった。 「天城くんの食べている唐揚げになりたい」 　ただし、喋るととても残念にな…