「紙」を含む小説

　この水滴は雨粒なのだろう。晴れているのに降ってくる。天気雨だ。 　藤の花房が、風にゆらぐ。ゆらめく花の落とす影が、地で踊る。藤棚を透かし、絡み這う蔦葉をすり抜けた陽が、まばゆく…

小学生だった私と灰色のかわいい君。 あの日の後悔。切ない記憶。忘れられない君。 大切な私たちの家族。 今でも大好きだよ。ずっと大好きだよ。

夏が終わろうとしている。 小説家の君は、あの日からずっと苦しみ続けている。それなのに、私にできることは何もない。 ――私が××だ、あの日から。 とある身内の交流会で最優秀賞をと…

【カクヨム三周年記念選手権︰4日目】 「いぃぃやああああああ！　無理無理無理無理、死ぬ！　死ぬ死ぬ死ぬぅ！」 　駆け出し冒険者のジェフは、無謀にも《嘆きの洞窟》に挑んでいた。 …

転校生のゴリラと筆談を試みた結果、オトナの階段を昇るお話。

二分で読み切ることができます。 よろしくお願いいたします。

ある日私が買ったボールペン。それがきっかけで私はボールペンが嫌いになった。そのペンは変わったものだったから……。 できたらもう使いたくもない。 カクヨム運営さまの【4日目お題…

『カクヨム3周年記念選手権～Kakuyomu 3rd Anniversary Championship～』 【4日目お題】『紙とペンと○○』

三回目までやって、「今回のイベント『時代劇しばり』で何とかなりそうー」と思ったその矢先。次のお題が三題噺。それは、ともかくも「紙とペン」？　ペン……アイエエエ！？ ペン！？　ナン…

いつものブレンドで、と頼めば、いや頼まなくても、いつもの席に座ればいつものコーヒーが出てくる。 喫茶店にあった紙と、喫茶店になかったペンがきっかけとなり、男は店のために一肌脱ぐ…

入学祝いでもらったペンには不思議な力があった。 どんな問題でも解いてしまう。おかげでテストはノーミスで学年１位。 しかし、ペンには意思があって女の子にとてつもない要求を押し付ける…

「そういえば、ツカサさん。知ってます？　推敲屋の女の話」 「推敲屋ぁ？」 「そうなんです、なんでもどんな小説でもスマートに最大限面白く、かつ、作者の違和感がないように推敲してくれ…

世界なんて簡単に作れる。必要なものは３つ。紙とペンと、そして……？

小学生3人で放課後の教室での出来事。 祖母から教えてもらったこっくりさんを行う

『紙とペンと○○』のお題を見て、感情を入れたくなりました。 思い浮かんだことをそのまま書いてしまったので、他のお題の時よりも若干重い話になったと思います。

間村刑事の活躍物語、パート1！ 内装業を営む陽一はある日、思い余って妻を殺してしまった……。

　ある日、僕は部屋に閉じこめられた。 　そして一か月後に殺されるようだ。 　そう、隣の部屋にいる詩織さんが教えてくれた。