「鳥 羽」を含む小説

その男はかくも不遇な人生を送っていた。 幼少期は然ることながら、高校中退後もうだつの上がらない毎日を送り、現在はホームレスとして橋の下で過ごしている。 ある日、公園でぼぉっと空を…

11月のある日、夕暮れの駐輪場で一羽のセキセイインコを拾った。 俺は、その子の飼い主を探して帰してやることにした。 クロノヒョウ様自主企画参加作品です。 「お題でカクコン挑戦」…

たった一羽、しなやかな翼に風を捉えて。灰色に覆われた全身のなかでたったひとつ、尾羽だけがぽつりと黒い。

手と下半身が鳥の姿をしている種族『ハルピュイア』のロンディが出会ったのは生まれつき羽のない妖精のフェリテ。 自分を見ても逃げることなく語りかけてきたフェリテを気に入った彼女は、世…

下を向いてる者が空を見上げられるように

　零れるような星の瞬く晴れ上がった夜空は、どれほどの才能が挑もうとも、決して敵わない完璧な美しさを惜しみなく晒している。

「キミは『現実』を知らなすぎる。自分のいる世界ぐらい、自分の目で見たらどうだ？」 ――えッ？！　見ず知らずの男性に、説教？！・・・ 「ふん！生意気ね。すぐに私の美貌で虜にしてや…

幻想的な内容の短歌を詠んだ詩歌集です。 好きな箇所から読めます。 数分で異世界を覗くような 気分転換はいかがですか？ 不定期更新で100首まで投稿して完結予定。 魔法の鳥さんが…

【海の匂いと汽笛の音がする島で繰り広げられる和洋折衷シンデレラファンタジー、完結！】 純潔と癒しを司る神獣セレニティが住まう島国、クレセンティア。 三日月の形をしたその島には、…

永尾鳥は、その名の通りに尾羽が換羽しないまま永く伸び続ける人鳥だ。尾羽は長ければ長いほど良いとされ、鳥飼いたちは競って改良を続けた歴史があった。

王都の片隅でひっそりと営業している、旅の宿トマリギ亭。 宿の主は、訪れる旅人が語る物語に今日も耳を傾けます。 人魚姫との友情を貫く船乗り。謎の声に悩む図書館員の女性。 故郷に植…

私は月が好きだ。 まんまるな月も、半分の月も、朧げな月も、なんなら新月だって。 私は鳥が好きだ。 広げた翼も、鳴き声も、ふわふわな羽も、何よりおちりが。 だから勢いで書いた。…

小さな村に住む少年が出逢った美しい一羽の鳥。 いつも通りの毎日が緩やかに過ぎていくはずだった。 ある日事件に巻き込まれた彼を拾ったのは双子の聖者。 ———ただの村人だったはずなの…

　感謝を込めた続編です！ ◆文鳥少女アリスと元王子レイモンドの、ほんわかじれじれ成長恋物語◆ 期間限定で文鳥の姿となり、6歳のレイモンド王子を守る仕事を引き受けた、16歳の男…

13歳の孤児の少年、菊市（きくち）光夜（こうや）はある日、男装をした十代半ばの少女と出会う。 彼女の名前は桜井花月、16歳。旗本の娘だった。 花月は四人の牢人を一瞬で倒してしまっ…

　人間がやるお祭りで浮かれるのはなにも人間だけではない。魔物妖化け物悪魔異次元生物宇宙人に未来人とにかくその場にいれば誰でもファナティックに大暴れ。今日もわっしょいお祭りだぁい。…

大きな鳥を眺めていた。灰色にくすんだ大きな羽に、僕の手からひじのあたりまでありそうな大きな嘴。大きな体をピクリとも動かさずに、ただパチクリ、パチクリと瞬きをして、こっちを見たりそ…

姉になった父、先輩の愛人になった僕。そんな複雑な環境で幸せを掴もうとする家族の物語。 ----------------------- <登場人物> |花園　優《はなぞの　ゆう》…

魔法が使えない小さな魔女ロゼッタは、姉と森の中で仲良く暮らしていたが、ひょんなことから、人間が掘った坑道へと足を踏み入れてしまう。待っていたのは、怪鳥の白骨死体、魂だけのホムンク…

　六月のこの日は再び筆を執った日だった。脳裏をかけた物語との出会いを機に。筆は走る。大地を駆けるように。そして飛ぶ、大空を羽搏く鳥のように。自由自在なのだ。こうして始まる挑戦の日…