魔女なのに魔法が使えない幼女ロゼッタの視点から物語は進んでいますが、全体に漂う不穏な雰囲気や暗躍する異形の存在など、かなりガッツリとしたダークファンタジーです。
ロゼッタを助けてくれる存在も腹に一物抱えているような奴ばかりなので「いや、そいつ絶対信用したらアカンって!?」とハラハラする場面もチラホラ。ある意味逆ハーレム?いや、こんな逆ハーレム怖いわ。
特にロゼッタの相方となるシロバネはその筆頭でしょう。
そんな重めな内容とは裏腹に文章はかなり読みやすくて引き込まれます。一つ読めば先が気になってどんどん読み進めてしまう魅力がある作品です。
そして何よりダークな世界観や怪しい連中ばかりの中でも染まらずに頑張り続ける純粋なロゼッタがめっっっちゃくちゃ可愛いんです!
義理の姉であるローズとの姉妹愛は第一章の要と言っても過言ではないでしょう。
番外編はロゼッタ視点ではない分更にダーク度マシマシです。これ読むと本編の見方があちこち変わるかも。
そして待望の第二章も始まりましたが、すでに何やら不穏なフラグが……。