「二人 短編」を含む小説

　終電帰りのサラリーマンが、雨の日の喫煙所で出会った一人の女性と交わす、短いが心に残るひとときを描いた物語。 　男は、日々の仕事に追われ、疲れ果てた夜の喫煙所で煙草を吸っていると…

幼馴染のりんとユキは、中学生のころに葛藤と不安を乗り越えながら気持ちを伝えあい、恋人同士になった。そして高校を卒業し、大学生になった二人は、無限にも思える二人の時間を穏やかになぞ…

　名門セント・ミネルバ騎士学園に、一人の転入生が現れた。東の国から来た剣術の天才、レイ・ツキカゲ。その圧倒的な剣術は、見る者すべてを魅了する。 　しかし、その正体は――女性だった…

動画を作っては投稿する、それを繰り返していた高校生の紬。 いつもコメントをくれるアカウントからある日お願いされる。「依頼できますか。」 その依頼から新しい動画制作の日々が始まる。…

同一の世界観で生きる、巫女とその周囲の話。 最初の短編が完結済みなので、完結済に設定しています。 ＜東の巫女が死んだ＞ 「貴方が、私を私と認識していないこと。それに毎日、我慢を…

昔のバイト先から続く行事、飲み会。隔月で行われるこの行事も、たった二人しか参加しなくなってしまった。二人になっても参加する理由なんて、ひとつしかないじゃないか。

王家カウノディール一族の三人姉妹の姫リリスは家族と仲睦まじく暮らしていた。 しかし、一七歳の誕生日と隣国の王子との結婚を前にした彼女は成金貴族ゲルアノート家の反乱により、家族であ…

高校生男子のお話です。 二人は同じ下宿先で生活をしている友人同士。ですが、片方はあることがあって落ち込んでいます。それを主人公の「俺」がなぐさめようとするのですが、上手くできませ…

　二人はいつだって雑談している。その街は何十年も雪に包まれ、死んだように止まっている。

紅葉広がる田舎道。 １台のバイクがバス停横の自販機の前に停まる。 そこで出会うバイク乗りの男と、バス停でバスを待つ老婆。 取り留めのない会話を交わす二人。 そこに現れたの…

　薄暗い広間に、追放の宣告が響き渡る。 　天才と呼ばれた白き錬金術師・アイリスは、古代文明の研究という禁忌に手を染めたとして、錬金術師団から追放される。 　だがそれは、より大きな…

大学の軽音楽サークルで二人だけのバンドを組んでいるソウジとミナト。作曲はギターのソウジが、作詞はボーカルのミナトが担当だ。 今は次の大学祭で披露する新曲の、作曲作業をソウジが進め…

【原則毎週日曜日公開】 多分、映画エッセイみたいなもの。でも、そうなのか、自分でもよく分からない。 　主にホラー映画をネタにして、『怖い映画を観たら一緒に夜を過ごそう』とい…

　既婚者に弄ばれて心身ともに傷ついていた女子高生のスズカと、小児がんを患い腎臓の摘出手術を終えたばかりだった中学一年生のハルト……。およそ正反対の性格を持つ二人は、どうしたわけか…

高校の時に付き合っていた。彼と別れ。他人を好きになるのがめんどくさいと感じる。 有崎モネ２２歳。そこに、もう一人の自分が駅前で倒れている所を見つける。 もう一人の有崎モネを高校の…

廃城で一騎打ちをする二人。 二人はかつて存在した国の皇太子ウィルと、その婚約者の幼馴染フィーナだった。 なぜそんな状況になったのか。 ウィルのたった一つの焦り。 それが、すべての…

女の子である神崎望央《かんざきみお》は 男の子である東雲想支《しののめそうし》に甘えている。 普通なら思春期真っ盛りな男女が甘える事はほぼないだろう。 だが甘える理由がある。 …

絶望した瓜二つの二人が心中する話。 2023年11月の学祭の部誌にて掲載された作品です。少し長めなので前編と後編に分けて投稿しています。

　明治から大正へ。 　近代化の波が押し寄せる東京・新吉原で、一人の遊女が月を見上げていた。 　古い世界の美しさと、新しい時代の息吹。 　その狭間で揺れ動く運命の物語が、今、幕を開…

いつも映画を見てから二人の時間を楽しむ恋人同士。 「彼」は今日、不条理映画を見るといって聞かない。 そんな「彼」と語る、不条理な夜。