【ファンタジー短編小説】白き錬金術師と創造者の呪い（約8,700字）

　薄暗い広間に、追放の宣告が響き渡る。
　天才と呼ばれた白き錬金術師・アイリスは、古代文明の研究という禁忌に手を染めたとして、錬金術師団から追放される。
　だがそれは、より大きな陰謀の序章にすぎなかった。
　追放者として放浪する中、アイリスは同じく追放された考古学者・ルークと出会う。二人は古代遺跡で衝撃の真実を知る――かつての魔法文明は、創造の力という禁忌によって滅びたのだと。
　そして今、その力を解放しようとする者たちが動き出す。
　記憶を代償に世界を救うのか。それとも、創造の力に魅入られた者たちの野望を認めるのか。
　白き錬金術師の選択が、世界の運命を変える――。