「「５分で読書」短編小説コンテスト」を含む小説

極度のあがり症の沢井春香、中学一年生。先生にもクラスメイトにも笑われ、逃げる様に走った先にいたのは、三年生の男子、長谷川だった。昼休みになる度、先輩と語らう春香。何故かこの人とい…

俺は昔、服なんてどうでもよかった。でも、彼女に会って少しそんな考えが変わったように思えた。しかし、彼女はある日俺の目の前から姿を消してしまった。そんな彼女を探している間に彼女とは…

駆け出しのネット小説家、守田雄一郎は、親友で自称「探偵」の高水寺秋比古（あきひこ）のもとに一枚の紙を見せる。その紙に書かれた応募要項から生み出された謎に「迷探偵」高水寺秋比古が挑…

　この喫茶店には今日も謎が次々と持ち込まれる。 　この話はその一つにすぎない。 　また次の謎へと移るその刹那にすぎない。 ーー謎解きに五分もかからないでしょう。 　…

【「５分で読書」短編小説コンテスト2022】だれにも言えない恋 （2022初稿）

とある国には、1000年も前から人魚が住んでいた。 人魚は不老不死であり、その血肉は不老不死の妙薬とされていた。そのため人魚は人知れず森の奥の湖にひとりで暮らしていた。 10…

美月は親友に聞いていた。保健室に黒ずくめの幽霊が出ることを。ある日、遭遇してしまったその幽霊は、人間だった。保健室登校をしているという幽霊、藤代に、保健室の先生は友達になれと言う…

松前日々輝(まつまえひびき)と雪城在処(すすきありか)は家が向かい同士の幼馴染だが、お互いに小学校高学年になったあたりから、あまり話さなくなった。たまに話をしても噛み合わない歯車…

「ふふふ、今日の『智哉《ともや》お兄ちゃんと恋人になる恋愛大作戦』はこれだ！！」 　壁に貼られた計画表を眺めながら、私はニヤリとした。 　私の名前は紗季《さき》。 　血の繋が…

主人公は、好きな人に話しかけられないのをなんとかするため、恋愛相談をすることに……。

元気が取り柄だった主人公の楓は、部活中に突然倒れ入院生活を余儀なくされる。その時担当医師となったのが‟カナタ先生”。日に日に弱っていく楓に対し先生は優しい嘘をついた。 《「５分…

「私ね、そろそろ消えるの」──その一言から始まる「彼女」と「僕」の、不思議だけど泣ける、そんなお話。※こちらは"「5分で読書」短編小説コンテスト"への応募作品です。

「人事を尽くして天命を待つ」受験勉強の追い込みシーズン、年末に美和と悠馬は合格祈願の初詣に行く約束をする。やってきた一月二日。二人は神社のお堂の前で両手を合わせる。仲の良い勉強仲…

　笹木野蜜柑、十四歳。 　彼女には、小学生の頃から好きな男の子がいた。 　明日の放課後、教室に残っていてくれませんか？ 　明日は二月十四日。 　勇気を出してチョコレートを渡そ…

　昼飯を食べていた誠人は幼馴染で風紀委員の優美から相談を受ける。 　内容は、先日に高校の近所の店で起きた窓ガラス破損事件の犯人捜し。 　ただ、優美が本当に悩んでいるのは事件のこと…

私の学校には『恋探偵』がいる。 彼には他人の恋愛事情なんてお見通し。 依頼をすれば一日もかからずに見抜いてしまうのだ。 「５分で読書」短編小説コンテスト2022に向けて書いてみ…

　『呪いのゲームの構造についての検証』の続編的作品ですが、単体で読んでいただいても大丈夫です。 　事故を起こした車に最近付けられたというカーナビ……その事故は偶然？　それとも必然…

「美術館にある宝石『コーラルサファイア』を今晩午前零時にいただきに参ります」 盗めないものはないと言われている怪盗ルブレッドから予告状が届いた。 迎え撃つは警部をはじめとする警察…

魔女は犯人を探しだし未来を見つめ問題を修正する。 それはほんの少しの世界への介入。

『「５分で読書」短編小説コンテスト2022』応募作品 これは中学生の女の子、カンナが勘で事件を解決する話。 小学校高学年から中学年を対象として書いた小説なので、少々子供っぽいか…