赤峰君の脱皮

作者 宇部 松清

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★★★ Excellent!!!

大きな事件は起こりません。障害のある、波瀾万丈の物語ではありません。
ただ、ほんの数日間、二人がいっしょに花壇の水やりをするだけです。おだやかに、関係が作られてゆくだけ。
たぶんきっと、ありふれた、ごく普通の恋の始まりなのでしょう。お互いに少しずつ近づいてゆく、平穏な恋。
けれどその穏やかさがいい。ゆっくりと近づいてゆく心の変化、その近づいてゆく描写がいい。
やさしく穏やかな恋の物語に、キュンキュンします。

★★★ Excellent!!!

このスタートから始まり、
このダッシュで伸びて、
踏切線をジャンプして
こう着地する小説は
他に読んだ試しがほとんど無い。

恋愛小説です。

最初の引き込みが成功しているのですぐに感情移入できて、中継ぎとさりげない登場人物紹介も上手く、行動量も年頃なので読んでいて違和感がありません。

五分で読書コンテスト見えない恋コンテスト出品作品なので、直接文章では恋を見せることはないのですけど、私は声を大にして言います。

この作品が大好きでーす!!