「青春・恋愛」を含む小説

　14歳の女子中学生、和沙（かずさ）は、幼馴染の同級生、陽（よう）と2人で登下校をする仲。陽を独占できるその時間に心地良さを感じていた。しかし、三年生の春、和沙は陽にうっかり告白…

二人で抜け出した卒業式。 桜舞う校庭と、君と私の長い髪の毛。 手を繋いで、頬に触れて、抱きしめ合って。 青くて、甘くて、柔い時間が、好きだった。

いつからだろう。 僕の心に、ポッカリと空いている穴を 自覚して、生きていると実感したのか。 いつからだろう。 目の前の映る景色に、色が失われたのか。 いつから…

僕たちは、自分を何と呼べば良いのかも分からない曖昧な存在で、それでも、出会いたいと願う一人がいて、それなのに、出会ってしまえば臆病になって手放す始末だーーー 高校入学に合わせ…

席替えに抱く思いというものは人によってそれぞれ違うだろう。新たなスタートを切れる気分転換であったり、話したことがない人と仲良くなれるチャンスであったり、逆にいつも一緒にいる人と離…

難病ヒロインがハードボイルドの世界で戦います。 恋愛もします。

　それは毎日雪が降り積もる土地の、とある日の出来事だった。 主人公、碧木実翔（ｱｵｷ ﾐﾄ）のクラスメイトでり友人でもある、空閑明衣(ｸｳｶﾞ ｱｲ)が死んだ。 だが明衣は幽霊と…

容姿端麗、スポーツ万能、ちょっぴり天然な塩瀬さん。 そんな彼女の唯一の欠点は『忘れっぽい』こと。 友達の名前から消しゴムまで、とにかく色々な事を忘れてしまう。 だから、僕のこ…

十七歳の僕は、誰もいない夜の公園のベンチで、言葉に迷っていた。 この想いを伝えるための言葉は、何がいいんだろう。 栞里お姉さんはそんな僕の迷いなど意に介さず、普段どおり、ゆらゆら…

政治家の息子である高2の少年・橋口臣夜《はしぐち　おみや》は、優等生であることを強いられている。政治家である父のご機嫌取りのため、期末テストの結果は学年1位以外許されない。そのせ…

同棲していた男に借金を押し付けられて寝る間も惜しんでアルバイトに勤しむ丸田杏。住んでいるアパートの家賃の催促や消費者金融の督促状。ある日、アルバイトに行く途中に行き倒れ、大家さん…

「静寂の音色」は、突然の事故で聴覚を失い、音楽への情熱を諦めかけていた高校生・梓が、盲目のピアニスト・海斗との出会いを通じて新たな音楽の世界を見つける物語。 「音は耳だけのもの…

拝啓、親友が女の子になりました―― 高校入学式の前日。親友の彩人（あやと）に呼び出されて公園に向かった俺は、女の子になってしまった彼と出会う。 「……ぐすっ、てっちん……」 「彩…

　多良奈央子は、廊下でてんとう虫を救っていた千崎靖人に恋をする。 奈央子とは違い、学年の人気者で、サッカー部に所属している靖人は、知れば知るほど遠い存在に思えてしまう。 　ある日…

理由もなく寂しかったり、虚しかったり、そうした感情の原因を突き詰めていく物語です。

30歳になった英凜は、祖母の十三回忌で地元に戻って来た。お墓掃除の後、思い出の場所を巡ろうと電車に乗りながら転寝をして――目を覚ましたときには、高校２年生の夏に戻っていた。 これ…

　安相類は過去の経験からまっすぐで優しく困っている人を決して放っておけない性格である。 　高校の同級生であり思いを寄せている三春心と交流を深める中で彼女が人の感情を食べる力を持つ…