概要
後悔ばかりの日々に、ずっと思いを馳せていた
30歳になった英凜は、祖母の十三回忌で地元に戻って来た。お墓掃除の後、思い出の場所を巡ろうと電車に乗りながら転寝をして――目を覚ましたときには、高校2年生の夏に戻っていた。
これが本当に過去なら、変えたい未来がある。長年の後悔を胸に行動しようとしていた英凜は、しかしふと、後悔し続けていた青春の日々に、ずっと希望があったことを知る。暗い過去だって、見方を変えればちゃんと光が当たっている。
これが本当に過去なら、変えたい未来がある。長年の後悔を胸に行動しようとしていた英凜は、しかしふと、後悔し続けていた青春の日々に、ずっと希望があったことを知る。暗い過去だって、見方を変えればちゃんと光が当たっている。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!過去に沈んだ青色は、光のもとで再び熱を灯す
過去は変えられない。
その絶対的な真理を覆す、タイムリープ。
戻った過去にて以前とは異なる行動をとることでより良い未来を望めるというのが魅力的な題材ですが、本作ではとくに「過去の側面を新たに知る」という点が見事に描かれています。
主人公の英凜は、とても俗っぽい言いかたをすると、共感力の低い女性です。
それゆえ、高校時代に付き合っていた侑生や、彼の親友である昂夜、同級生など、さまざまな人とのすれ違いを経験してきました。そして頭が良いとはいえ精神はまだ成熟しきっていない高校生だからこそ、英凜はのちに大きな後悔となる出来事の原因となってしまう――
十数年もの時を積み重ねて戻ってきた英凜自身の…続きを読む