「ミステリかも」を含む小説

大学生の坂見悠乃はいつも自分の右側の席に誰も座らないという不思議を体験していた。 ある日、彼女の隣に老紳士が座る。それは偶然ではなく、明らかに彼女に用事があったのだ。 その紳士か…

ハンプティ・ダンプティが塀に座った ハンプティ・ダンプティが落っこちた 王様の馬と家来の全部がかかっても ハンプティを元に戻せなかった――Wikipedia／ハンプティ・ダンプティ

気鋭の高校生作家、詰草（つめくさ）彰人（あきと）が自殺した。詰草の幼なじみの薊（あざみ）はその原因が文芸部内の誹謗中傷によるものだと考え、詰草の友人でラグビー部の亜鳥（あとり）と…

この話は、お題を決めて複数人で小説を書く会「小説を書くやつ」で決まったテーマに則って書かれたものです。 第23回のテーマは、5000字以内、最後の一文が 「最近、私はフンコロガシ…

池袋西口にある、小さな劇場「Cinema Bell」。受験を終えた高校３年生の鳴瀬はそこでアルバイトを始めるが、そこは幽霊が出るとうわさの映画館だった！ それでも鳴瀬には、そこで…

東京から一番近い郊外、川崎市多摩区。小田急線とJR南武線が交差する街で塾講師をしているイズミと、その生徒でありイズミを性的に欲している一八歳、マチを中心に日常の細かな事件について…

食い意地のはったフリーのカメラマン山下の行くところ、つねに奇妙な謎がある。 そしてその謎を小路丸さなえは人脈を駆使して解決する。 山下と小路丸の凸凹コンビの物語。

この話は、お題を決めて複数人で小説を書く会「小説を書くやつ」で決まったテーマに則って書かれたものです。第23回のテーマは、5000字以内、最後の一文が「最近、私はフンコロガシにつ…

目映い太陽が降り注ぎ、美しいブルーの遠浅の海に囲まれた小さな島。豊かな自然に恵まれ、島の住人は争うことなく平和に暮らしていた。ある日、島の子供が消える事件が発生し、住人は騒然とな…

ある高層マンションの一室で、殺された男とそこで立ち尽くしている女が発見された。 捜査官の飯塚マヤは二人についての資料を読み、問題の女、穂苅ミオンの尋問を始める。 その殺人に隠され…

「ひよこの大量繁殖は頂けないかなぁ」 「ね？　修平君」 　＊　＊　＊ 　――2XXA年。 　大規模ハッキング攻撃にA大学が辟易していた頃のこと。 　大学側からの依頼を受けた…

三人目の死者が出た極限状態の中、美人探偵の安藤は言った。 「この中に一人、犯人がいるわ」 しかし、彼女の放つ推理は、予想外の方向へと転がって行く。 KAC20237「いいわ…

もはや、ミステリでもないか。 お題「いいわけ」が仮名表記なので、どんな意味で使うのも創作者の自由――だよね？

探偵事務所に日参する少女がいた。彼女の意図とは……？　街角探偵シリーズの日常の一コマ。今回はミステリ要素ありません。 KAC2023　第７回お題「いいわけ」

とある王朝の末期、大都市広州に程近い泰原の街で俄に二つの怪事件が起こった。片や街の寺の和尚の刺殺体が井戸の奥深くから発見され、片やその日の夕刻に亡くなった花嫁の死体が安置所から忽…

とある高校のミステリ研の部室でのこと。部員の一人、栗栖がクイズを作ってきたと言って、ホワイトボードに“虚数よ、私は駄洒落に目覚める。”と書いた。この少々変な一文は果たして何を意味…

布士翠のもとに母から電話が来たのは、仕事を辞めてから一か月が経ったころだった。 「親愛コーポレーションさんからの依頼でね。布士家の人間と一緒に行ってほしい土地があるんだって。あ…

『ヒロシゲのぶろぐ』というブログを書いている、中学二年生『僕』。一年前に父が死亡し、生前の不倫が明らかになって、ママが精神不安定になっている。飲酒が増え、Ｎという若い男を家に連れ…

少女　スイコ　は、あらゆる場所を渡り歩く。 時には不便な田舎町を　時にはお金持ちの家を　時にはカップルの家を しかし、それでも満たされない、『いけない』スイコ。 何故なのか、それ…

七人目の心中遺体だけ異様な形で発見された。