概要
万葉集×学園ミステリ
気鋭の高校生作家、詰草(つめくさ)彰人(あきと)が自殺した。詰草の幼なじみの薊(あざみ)はその原因が文芸部内の誹謗中傷によるものだと考え、詰草の友人でラグビー部の亜鳥(あとり)と一緒に詰草を自殺に追いやった犯人を探すことに。亜鳥は詰草のファンで、誹謗中傷の犯人に罪を償わせたいと思っている。薊も詰草が死んだ理由が知りたかった。そのヒントは詰草が書いた遺作『野草結び』にあるようだ。『野草結び』は男女の恋愛を描き文芸コンクールで高い評価を受け賞を獲った詰草の遺作である。そしてその『野草結び』は文芸部のメンバーしか読んだことがない。文芸部のメンバーに聞き込みをする二人。部長の常盤(ときわ)から部内SNSで詰草に対する誹謗中傷が行われていたことを確認するも、副部長の笹隈(ささくま)、部員の緒車(おぐる