「浮かぶ」を含む小説

湖に浮かぶ城に閉じ込められた少女。言葉を知らなかった彼女は、それを学び、世界を言葉で切り分けていく。そして彼女は、閉じ込められている城の隠された扉を見つける。

騎鈴城の姫は、湖に浮かぶムクの塔の頂で焼身自殺を遂げた。姫の燃え残した血・灰・指・髪を求め、四人の聖騎士が旅立つ―― 聖騎士ミジンコは、姫の御髪ごとしゃれこうべを持ち去った盗賊…

　夜空に浮かぶ月。その月面には世界を創造した神々が住まう宮殿があるというおとぎ話が伝わるランドヴァース。 　その世界では俄かに白と黒の紋章が流行っていて、それが身体のいずこかに…

雨のなか子供が独りで泣いていると、雨女がさらいに来るよ。 そんな言い伝えが残る農村で育った少年《セン》。 穏やかな暮らしを育んでいたその村を災害がおそう。貧困と飢餓に耐えかねた…

十月の連休に長崎に行くことになった・・。長崎くんちにまつわるちょっと切ないエピソード。

　ある夏の日、デートで館山へ訪れた彼は、些細な事で恋人とケンカをして、現地解散してしまいました。 　そして一人で訪れた、館山最南端にある沖ノ島公園。 　夕日を溶かした海のうえで、…

ことん、ことん。 暗闇に浮かぶ胴の長い長い移動列車。 かちん、かちん。 持ち主の手の中で静かに動き出す金色時計。 こつり、こつり。 持ち主の足が床をつつ…

　香坂ましろが自宅の郵便受けに入っていた封筒を調べると、白色のカードが入っていた。紙でも金属でもないそれは色鮮やかに光り出し、ましろは別の空間に飛ばされてしまう。 　そこで出…

日本列島とは少し離れた位置に浮かぶ島々、それは天ノ島諸島。 そこには二つの有人島があり、細々とではあるが人々が生活を続けている。そのうちの一つ・雄川島に住む榊原拓海もその一人だ。…

2016年「あなたの街の物語」コンテスト　応募作品 香川県と徳島県を結ぶ国道１１号線は瀬戸内海の海岸線を走っている。 主人公がそこを走る時、脳裏に浮かぶ数々の事。 煌めく夜景を見…

　竜の墜落を皮切りに、魔導師の助手をしているアレイシアの周りは動き出した。 　上司の魔導師、異世界から逃げてきたある家族と恋人たち、空に浮かぶ”皿”――天界。 　それぞれの人物に…

地方の大学に進学した僕は、年上の女の先輩に出会った。 彼女が口にする言の葉は、その薄くつややかな唇とひと続きのように、美しい。 季節は秋。残暑が息を引き取って、木の葉が寂しく鳴…

大阪と言えば……！？ 色々と思い浮かぶ場所はあるでしょうが、やっぱりココしかない！ 「前世の記憶なんて、そんな大したものじゃない」キャラクター、世良良幸と天城祐希が織り成す、ひら…

燕智仁の父親は、瀬戸内海に浮かぶ「西燕島」という小さな島の出身。 そこはかつては、罪人を島流しにするための島だった。 大学のゼミで出会った柚本美礼も、西燕島にルーツを持つというこ…

女子高生・夢水月香織の何気ない心境と見えるものの変化を描いた掌編。

宇宙人会議は毎年、インド洋のど真ん中にある、アメリカ領ガルシア島で行われている。世間ではここは軍事基地としてのみ意味のある小さな島とされているが、事実は異なる。人工的に作られた浮…

とりあえず適当に書きます。近況報告兼、実験場です。 とはいえ、陰口、悪口、愚痴等は面白くならないのでやらないです。 為にならない知識をあなたに。 カクヨムの隅っこの方で適当に盛り…

天に浮かぶあまたの島都市を従える、エルドラシア帝国。 少年皇帝アムルは、一週間後に迫った大陸投下作戦のために、 代理騎士を探しているのだが…… 背に負う機霊。その黄金の翼を羽ばた…

【あらすじ】 　七つの大陸が浮かぶ世界。記憶喪失の青年クウロは、クロノ・スフィア１３と呼ばれる刻奏術を学ぶための学園に通っていた。そこにある日、白髪青眼の女子編入生ナルがやって来…

　荒野に浮かぶ太陽が、《僕》の肌を焦がすかのように照りつける。見上げるたびに、なんでこんな所に隠れてしまったのか、と思わされ、悲しくなった。 　日課のジャンクハントを終えた帰りに…