誰しも一度は考えたことがありそうだけど、「まあいっか」なんて忘れてしまう。そんなことを、考えてみたらどうなるか。軽みのある文体で、読んでいて楽しい作品です。 このレビュー時点で掲載されている中では、「ぼくのかんがえたあいでんてぃてぃりろん」がいちばん好きです。読みながら、思考を丁寧に積み上げて、積み上げて、頑張って積み上げる。のに、最後の最後で関節を外されてしまう。次作の「31と32」も、好きです。続きを楽しみにさせていただきます。