「はくれん」を含む小説

*一話完結型の短編小説です。 僕は社会人になるまで、恐らく「普通」に生きてこれたと思う。 だけど、社会人になってからの「普通」は全く違っていた。 何もできない自分に苛立ちが募る…

家族を喪い、村の網元の家でこき使われている混血の少女、凪。大鮫への生贄として捧げられた凪だったが、目覚めると美しい部屋に寝かされていた。部屋に入ってきた青年は、ここは龍宮で自分は…

日記のような覚書のような、ごく私的なサムシング。 暑くてまとまった執筆ができないので、近況ノートに載せるほどでもない取り留めもないあれこれを気が向いた時だけ適当に書き散らします

「この家を出て行ってくれ」 　回復魔法の名家、クリアロ家に生まれた俺・エストは、猛毒体質を理由に追放されることになった。 「お前、俺の夢を邪魔したりしないよな？」 　家族の中で…

　凝り性でコミュ障の先輩に呼び出された〝九十九(つくも)　一二三(ひふみ)〟。 VRのRPGを作ったのでテストプレイヤーになってくれと頼まれ、渋々VR世界に入り込む一二三。 「…

魔王と恐れられた前世の記憶を持つ平民の少女は、かつての自分ととてもよく似たエルフの青年と出会う… これは、むかしむかし、と言う何処か懐かしい文句で始まる、人間の少女とエルフの…

　魔法学院の医学部・魔法医学科で学ぶ伯爵令嬢フランシスは、「初恋の当て馬」騒ぎを経て、婚約者の有責で婚約を解消。 　協力してくれた法学部のレイモンドとは一年を経て恋人関係になった…

貧しい少年が不幸の中で次第に「女の役割」を強制され、堕ちていく。 父を愛してしまい、心を囚われたまま、その父を亡くした少年。そんな彼に待っていたのは、「男娼」として凌辱される地獄…

妖怪が視える大学生、橘葉鳥（たちばなはとり）は悪夢に悩まされていた。 そんな中、葉鳥は、祓屋の桐生イセ（きりゅういせ）と三上藤（みかみふじ）、そして妖狐の瑞花（ずいか）と出会う。…

とある人間が掛けている眼鏡には、意思が宿っている。そんな眼鏡の、日常の話。 ＜登場人物＞ ・眼鏡 主人公です。自分のことを装着してくれている主のことを気にかけています。 一応性…

（以下に出てくる『藤原』は誤字ではありません！） 　とある関西の私立高校に長年教師として勤めている強面中年がいた。 　彼の名は藤原。無能教師である！ 　授業の質は悪く、話もつま…

「私」は還暦の主婦。二人の子供を育て上げ、夫との関係も良好、健康にも問題はなく定期的にプール通いと、何の不満もない順風満帆な人生を送っていた。せっかくだから、世のため人のために何…

放浪記（戦後～昭和20～昭和24～現在）

結婚に向けて、退職する事になった弥生だが、彼氏からの暴力を受け、彼との別れを決意する。 しかし、情に流され、気持ちが揺らいで許しそうになってしまう。 そんな弥生に、手を差し伸…

猫をこよなく愛する若手社員、水澤藍斗。愛猫の黒丸とともに退屈な日常をやり過ごしていくが、ある日彼は、道端で雨に濡れて震えている白い子猫を見つける。見捨てることができず一旦家に連れ…

北半球一の殺し屋傭兵部隊所属の主人公・リオは、ボスから溺愛されまくる生活からこっそり逃れ、「ごくふつうの」スクールライフを求め祖国日本へ。 しかし潜伏先の高校で彼女を待っていたの…

養父に生贄として売られた少女。 自我に希薄な少女は目覚めた先で氷のように冷たい目をしたあやかしと出会う。 生きる力を失くした少女にあやかしは興味を持ち、強引に手を引いて少女を…

　この世界には二種類の人間がいる。呪いを身に宿した忌躯と、祝いの力を持った祝與である。 　攻撃的な『能力』を持ち、人々に危害を加える可能性が高い（と一般的に思われている）忌躯は社…