「聞こえない」を含む小説

「どうか、俺との婚約を破棄してほしい！」 王宮舞踏会の真っ只中、公爵令嬢フィオナは突然婚約者から懇願された。どうやら婚約者は運命的な恋をしてしまったらしい。多くの貴族たちの前で…

大昔、音楽を奏でた「悪魔」たちによって、赤ん坊の耳が聞こえなくなった。 そう伝えられてきた伝説は、「真実」なのだろうか？「外世界」でその謎を解き明かすよう告げられた、リズ、ムジカ…

図書館と本を愛する一人の男に起こった、小さなお話しです。 静かな図書館では聴覚が研ぎ澄まされて、普段あまり聞こえない音もよく聞こえます。自分の鼓動まで周りに聞こえてしまいそうです…

BKブックス様より2022年6月3日に書籍1巻が発売致しました！ イラストレーターさんは「うなさか先生」です！ 素敵なイラストと倍近い大幅加筆修正で素晴らしい出来になっております…

ある日の放課後、下校しようと廊下を歩いていたらある教室から歌が漏れ聞こえた。 興味本位で閉ざされた教室の扉を開けて、覗いて見ると——意外な人物の姿が 汐見凪咲の意外な一面に吸…

ある日差しの強い昼、俺は仕事の無い休日に部屋の分厚く黒いカーテンを閉め切って、ぐちゃぐちゃの敷布団の上で動画やゲームなどをしていつもと変わらない休日を過ごしていた。 俺「お腹も空…

「蛇の口裂け」 山中をさ迷う遥香が迷い込んだ屋敷の中からは、声だけが聞こえてきてーー。 遠野物語をはじめ、各地の伝承や都市伝説をモチーフにした現代奇憚集。 更新不定期。 エブ…

あやかしの、甘言に惑わされてはいけないよ。 耳を傾けてしまえば最後、あやかしの牙がむく――。 祓い屋、あやかし退治人――かつては様々な呼び名があったものが、討伐士（とうばつし）…

ホラー・ショート・ストーリーズのスピンオフ作品です。 孤独な独身男性の独白。 誰も読んでくれないかも・・・。

ヘッドフォンを買った。 イヤホンじゃ足りなかったから。 全部を塞ぎたい。心が静まってまたいつものように歩けるまでは。全て聞こえないように、全てを見ないようにしよう。

夜道を歩いているといつも足音が聞こえてくる。それは毎日毎日ほんの少しだけ近づいてくる。

『悪いな、今日は友達と遊ぶから』 　そう女性達に向けて言ったのは、モテモテ主人公の天道進。 　平凡な学生生活を送っていた俺、地道行人にまるで天啓のように聞こえたその声は、俺に…

ハロウィンに合わせて友達のお母さんが『お化け屋敷』を屋根裏に作ったと学校で聞いた小学六年生の女の子は、友達と連れ立ってその子の家に遊びに行きます。 放課後の、限られた時間。 夢…

【冒頭抜粋】 身体の中心で脈打つ鼓動の音しか聞こえない。 胸の中に住む小さな自分が大慌てで打楽器を打ち鳴らし始めたようだ。 （トゥンク…） そう、僕は今ときめいている。 僕…

電シャ 逃げる、私は逃げていた 鼻からは 私が先ほど、ぶつけた時に、血管でも切れたのだろう 呼吸の邪魔になるような 鼻血が、漏れだし 口に入り ぽたぽたと 顎から落ちるのを感…

歴史好きの青年、長谷部　悠月。 趣味で毛利氏の歴史研究をするべく、彼は広島へと降り立ち、手始めにと吉田郡山城へ登る。 だが、吉田郡山城の登山途中で、不思議な声が聞こえ……。

世界観は共有ですが、登場人物は基本的にうちの子のみ（うちよその場合はよその子表記をします） 話に繋がりは無い。時系列ぐちゃぐちゃ。 さいあくなインターネットで目が眩むような光を…

[悠久を生きる魔女②] ＊ヒロインがアンハッピーエンドを迎えます。 幼なじみの令嬢との婚約を解消して、新たに聖女と王太子が婚約した。といった騒動があった事は私には関係の…

夜中に目を覚ましたリンは、屋敷の裏手から聞こえてくる歌声の正体を探ろうと浜辺へ向かう。

「おお、生きてるぞ～」 顔を寄せた刑事が叫んだ。 その横で可不可が長い鼻を突き出していた。 ふたりの警察官に抱きかかえられて、棺桶からよろよろと立ち上がった。 掘り返された墓穴の…