婚約破棄から始まる物語は数あれど、ループ物でもないのに婚約破棄7回目という珍しさに惹かれました。また、ヒロインの公爵令嬢フィオナはすでに婚約破棄に慣れきっており、粛々と婚約破棄の手続きを進める家族も諦めモード。ですがフィオナも含めてみんな有能で、家族仲のよい様子にほっこりします。
婚約破棄にもめげずに、フィオナ嬢は次の相手を探すべく弟君(この弟君がまた有能かつ不憫ないい子なのです!)を番犬に数々の夜会に出向くのですが、意図とはズレた活躍になっているところも高ポイントで、最後まで一気読みしてしまいました!
(特別審査員・綾束 乙)