「生きている。」を含む小説

　毛利雀（もうり・すずめ）くんは１６歳の高校生。夜の公園で思索していると― 　同級生の桐常葉(きり・ときわ)に襲われた。日本刀を持ってやがる。 　彼女は彼にこう言う。『君は…この…

誰かが喜んでくれると、私も嬉しくなる。

いつも下ばかりを向いて生きている主人公。そのくせ度胸もないのに一度知ってしまったことを無視できない性格である。 その日も公園のベンチで項垂れていた。すると、足元に何かが転がってく…

僕の彼女の見てる世界は少し変わっているけれど僕の彼女の視てる世界は僕とは変わっているけれど僕たちは同じ世界で愛し合って生きている。

ぼんやりと白い空間の中、沢山の花々と、一つ花がいる。適温の中、いつも変わらない天気の中、花は白い半透膜の向こうを夢見る。

「私の騎士になりなさい」 白銀の長髪を靡かせ、意志の籠った目をしている少女が失意に陥っている少年――ノアに向けた言葉である。 その少女の名前はルナ・オーレリア。辺境地域一帯を治め…

おじさんは毎日のことを日記として書き、何かのアイデアになればと思い、毎日の日記を書いていたら、編集部の人からエッセイ本を打診されるのだった。 これは、そんなおじさんの日常を描いた…

私の暮らす街は何でも真似をしてきている。 例えば地名。例えば方言。例えば――

　人の体、頭部には巨大な2本の角を持つ山羊の顔。生気の無い金色の瞳が左右別々にギョロリを動いている。 　長くこの世界を生きているという正体不明の山羊頭の治癒術師。彼と行動を共にす…

『王都』の錬金術師名を持つリヴィ、そんな誰もが羨む一級錬金術師の彼女には秘密があった。 誰かが言う。この世の平和を乱すのは彼女かもしれない、と 安寧の世をひっそりと掻き乱す彼…

「魔法のお守り」短編小説コンテスト応募作。 アーミラリ天球儀 制作：古洋天文館 暦の計算にも用いられた天球儀。星たちの動きを見ることで今生きている世界線とは別のパラレル世界を調…

ちょっぴりひねくれているけれど、人一倍不器用な水無月美玖(みなづきみく)は東京から少し離れた場所で一人暮らしをする大学生。彼女は『自分が目標にしたい』『憧れる』『可愛い』そんな女…

人はなぜ生きるのだろう。結局その問いにはもっともらしく答えるしかない。ただ僕たちは死ねないから生きている。であれば、どう生きるべきか。活動的に生きるのも、観想的に生きるのも、価値…

狂戦士の毒を盛られ、貴族を誤って殺してしまった勇者アルス。 彼は長年、勇者として奮闘してきたのに、様々な冤罪を着せられ処刑されてしまった————と思ったらなぜか15年前に戻ってる…

　あの男が私の実父であったのかどうか、もう誰にも判断することはできないはずだ。彼が眠る墓を掘り起こしてDNA鑑定でもすれば話は別かもしれないが、こんな女一人の出生にそこまでの関心…

キャッチコピー通り普段暮らしている中で思った事や感じたことを書いていきます。 だれか同じことを思った人がいれば何かしらの反応を示してほしいなと。 プロフィールにも書いてますがこの…

人間が進化を続けて数百年。 人間の姿をした人間では無いものが社会に溢れ、それぞれに見合った歩幅で生きている現代。 お菓子の少女と酸の少年は、叶わぬ夢を抱いていた。 ――やれる…

　特に何も取り柄がない学生、牧野優夏。友人である相良靖弥《あらいせいや》と下校途中、軽トラックと衝突し死亡。次に目を覚ました時、狩衣姿の、傷で全く動くことが出来ない少年の体に入っ…