概要
目を覚ました直後、優夏は陰陽寮の陰陽頭に修行という名前の、化け物封印を命じられる。何もわからないまま連れていかれ、水の化け物”水人”と戦わされた。
逃げ回り、何とかできないか考えるも、知識も何もないため抗う事が出来ず水人に捕まる。死が頭を掠めた時、下の方から少年の声が聞こえ、生意気な口調で命令された。イラつきながらも言われた通りにした結果、無事に危機は脱する。
『どう? 僕の体、使いやすいでしょ?』
闇命は毒舌でくそ生意気な少年。普段は体を貸している優夏の肩に鼠姿
おすすめレビュー
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- ★★ Very Good!!内面世界への扉としての秀逸な視点
なぜか分からないほどスルスルと読み進められてしまうのは、主人公の中に自分自身が入り込むような一体感があるからなのではないかと感じました。文章表現があまりにも主人公の意識の近くにあり、それがある種の違和感をもたらすのですが、だからこそ、主人公の目と感覚と通してこの世界観を読み解こうとすると、主人公の意識が読み手に流れ込んでくるような気がするのかもしれません。
物語には世界観があり、キャラクターもそれなりにあるのでが、それ以上にこの主人公の意識に肉薄した視点が世界そのものではなく、主人公の内面世界を旅しているように感じさせます。その強烈な視点のフィルターを通して語られるのは、主人公そのものなので…続きを読む - ★★ Very Good!!憑依先は、周りの大人がクソな天才児
Twitterで紹介されたように、ちょうど心ズタボロのあたりまで読みました。
良い点
陰陽師ということで、結構世界観は作り込まれている感じでしたが、古代日本な感じで入れ込みやすかったです。ありがちな式神もありました。その式神には、イケメンの子、美女とか色々ありました。また私の大好物、重い話が呪いとか天才児特有の問題が絡んでいたのも好きですね。物語のテンポも悪くないのも良好でした。戦闘に関して、序盤は軽めにコミカルに描かれて、終盤は主人公の内面が出てきて疾走感ありました。キャラが生きているような会話の上手さも必見です。苦手な人はとことん悩みの種なので(自分) 終盤に入ると、重い人物関係。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!転生陰陽師者の中でも、特にキャラの個性が強い
クソガキ(褒め言葉)を含め、キャラの個性が非常に強く魅力的です。
物語全体としてもテンポが良く、コミカルな会話と愛される主人公に癒されます。
陰陽師ものとしても、言葉などが勉強になりつつそれを会話文の中に散りばめてくださっているのでわかりやすくスッと頭の中に入ります。
序盤に大きな伏線があり、その解決を目指しながら様々なイベントに直面してるのは読者を離れさせないたまにも上手いなぁと思いました。
個人的には、クソガキ(褒め言葉)がたまに見せるデレや甘えてるような態度が非常に好きでした。ギャップって強いなと…。
今後、この物語がどのような展開を経て結末を迎えていくのか、楽しみです。