「聞こえない」を含む小説

この中に入っている女性のお話。

ユーチューブにある再生回数5しかない公式ミュージックビデオ。彼女の歌声は聞こえない。音が出ない。誰も見る人がいないのなら、俺がその悲しげな表情の彼女のために動画を再生する。 この…

バトルあり、日常あり、協調性……なし？ 　幼い頃、とある妖怪に襲われて両親を失った古々乃木供助は、仇を討つべく復讐を誓う。 　人に害を生む霊や妖怪を祓う職業、払い屋。昔から霊感…

※2022.12.01 第1部・完！ ――『モテ期』は人生で3回訪れる。 そんな話を信じるのならば、俺――難波遼成の人生にはあと1回しかモテ期はやってこないことになる。 幼稚園…

「三年の鮫島くん、おっぱいがあるってよ――」 　地球、現代、日本の某田舎町。 　少女みたいな可愛い外見とはうらはらに、超行動派のエロ少年、栗林梨太。聞こえた噂が気になって、…

【カクヨムコン短編小説エントリー作品】 　自身が生み出す音楽の結果が良くないことに焦っている専門学生、遠張（とおばる）　理乃架（りのか）。現状を打破すべく、最近引っ越してきた住…

　映像が始まった。画面には砂嵐が映りやがて、正常な画面に切り替わった。そして時刻は午前０４時３０分と記されておりやがて男の声が聞こえてきた。 「あー、テストテスト。　コホン、今…

物心ついたころから聞こえるキリキリと何かを搔きむしる音。それは他者には聞こえない音だった。 婚礼が決まった頃から音は大きくなり、夢に白い指が現れるようになる。 時を同じくして月が…

　子供の頃から、魔法と《《ステータス》》と共に生きてきた。でもずっと一緒であることが、好感を抱くことには繋がらない。 　努力をしても「賢さが２上がって偉いぞ」と数字で褒められた…

虐げられ、我慢の限界がきた聖女レムリは、心を読める能力を使って思い通りの婚約破棄を成功させる。 これで悠々自適な生活が送れる。 引っ越し先は隣国の辺境森の中。 「この森に聖女が住…

──僕は見えない彼女に恋をした。 僕は幽霊を定義する。 高校に入学した僕は幽霊ちゃんと出会う。 皆とは普通に接する幽霊ちゃん。 だが、僕の目に彼女は映らず声だけしか聞こえな…

全２話。 明治１５年正月あけ、俺は神社で神頼みをした。 「どうか神様！　頼むぜ！」 『お主はいつもそうじゃのう』 「誰だッ！」 どこかから酷くつまらなそうなため息が聞こえた。 …

友人クリスの娘、キャロラインが死んだ。七歳だった。 ロリーはクリスから遺品の整理を頼まれて、誰も住んでいないクリスの家に向かった。 友人が急用でいないなか、遺品を整理していたと…

明け方、ククジェル（シマリス）がどんぐりを集めていると銃声が聞こえた。力なく弱々しいうめき声が聞こえてきて、そこへ向かった。 そこにはガルマ（オオカミ）がいて血を流して倒れてい…

高校では友達は一人も出来ず、大学デビューに失敗し、VTuberやソシャゲに心の拠り所をおいた結果、大量の借金を追って父に絶縁されたクズの俺、石川龍虎（いしかわりゅうと）。そうして…

モテたい。 地頭良平は神に願った。ただし口には出さず頭の中でだ。 それなのに良平の耳にはモテたいと聞こえた。 モテたい想いが強すぎてつい声になってしまったのかと考えたがその声は何…

ピエロが死んだ。 世田谷の広い公園の雑木林の中ほどの、公衆便所の用具室に押し込められ・・・。 こちらも、覚醒剤の過剰摂取だった。 「心当たりがあります」 と、孤島の捜査で知り合っ…

呪術師の家系に生まれた娘が珍妙な儀式を行う話 アイヌ民話を読んで胸を打たれ、思いついたので書きました。

目つきの悪い幼馴染にいじめられた末に大喧嘩。「金輪際あんたとは話さない！」そう叩きつけて、去ろうとすると背後から泣いているような声が聞こえて、初めて彼の恋心に気づく。 失って初め…

あなたが去ってから　一日が長くなった そしてすぐに　懐かしい冬の歌が聞こえてくる でも一番あなたを恋しく思うのは 秋の枯葉が落ち始める頃