概要
いつからだろう。ステータスの数字だけで、人が人を測るようになったのは。
子供の頃から、魔法と《《ステータス》》と共に生きてきた。でもずっと一緒であることが、好感を抱くことには繋がらない。
努力をしても「賢さが2上がって偉いぞ」と数字で褒められた。私には物事を組み立てる頭があるのに、目に見えない論理立てよりも"賢さ"の数字しか見ない今の世界が嫌いだった。
他の子よりも早く月を迎えたときも、母に内緒で伝えるよりも先に、父の分析魔法で看破された。父の手で裸に剥かれたみたいで、嫌悪のあまり鳥肌が立った。
「……魔法もステータスも、この世から無くなればいいのに」
その日もいつも通り、漠然とした不安と不満を抱いたまま、眠りにつくはずだった。
「え?え!?う、うわ!?」
ドサリという音とともに、少年の悲鳴が聞こえさえしなければ。
※クオリティ保持のため、一旦完結済みとさせていただきます。
努力をしても「賢さが2上がって偉いぞ」と数字で褒められた。私には物事を組み立てる頭があるのに、目に見えない論理立てよりも"賢さ"の数字しか見ない今の世界が嫌いだった。
他の子よりも早く月を迎えたときも、母に内緒で伝えるよりも先に、父の分析魔法で看破された。父の手で裸に剥かれたみたいで、嫌悪のあまり鳥肌が立った。
「……魔法もステータスも、この世から無くなればいいのに」
その日もいつも通り、漠然とした不安と不満を抱いたまま、眠りにつくはずだった。
「え?え!?う、うわ!?」
ドサリという音とともに、少年の悲鳴が聞こえさえしなければ。
※クオリティ保持のため、一旦完結済みとさせていただきます。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!よく見る設定を、別の視点から。素晴らしい着眼点です。
最初に、このレビューは当時最新話となる十話までを見てのレビューです。
ネタバレは控えますので、ご了承ください。
ステータス。
最近のファンタジー小説で、よく聞く単語ですよね。
ステータスとか、ステータスオープンとか、ステファンとか。
もうなんか、知ってて当たり前の単語みたいに使われてますよね?
え、聞いたことない?
それじゃあとりあえず、この作品を見ていってください。
序盤で、そこら辺の設定はキチンと描かれていますので。
描写は丁寧で、読みやすい文章です。
さて、この作品の主題はファンタジーではなく恋愛です。
そも、ジャンルがそうなっていますね。
それも悲恋……。
悲しい恋の物語…続きを読む