「純愛/悲恋」を含む小説

父親の経営するゲイバーでバイトする大学生の月出くん。 お寺の娘で檀家さん獲得の凄腕営業ガール小倉姪さん。 中学生みたいな初心な恋愛反応をする月出くんに対して小倉姪さんはお寺存続の…

山で会った理想の彼。 誰からも祝福され、眩しいほど光輝く将来が約束されているはずだった。 なのに… 誰も知らなかった、彼さえも知らなかった現実。

報われないお姉さんと報われない少年。 とある喫茶店で交わされる会話。 交わらない想い。

　地上の大半が黒い雲に閉ざされ、「吸血種」と呼ばれる者と共存している常闇の世界。 　母親から吸血種への売血を強要されていた花菜（はな）は、家を逃げ出し、幼馴染の駿(しゅん)に助…

これは本来相容れない種族が歩み寄ろうとする物語。 幼き日々を共に過ごしたアルバートとエレノア。 二人は互いに婚約を誓い合う。 けれど世界の在り方が二人の仲を否定する。 そんな…

旅の踊り子ミラは森に迷い込み、一角獣の怒りを買い、心臓を角で貫かれ、死んだ……はずだった。 『エーデムリング物語』と同じ世界を舞台にした悲恋物です。 『銀のムテ人』の中に本とし…

織姫と彦星が鵲の橋を渡ることが出来るのは、年に一度、七夕の日だけ。 某大学病院小児科医局でも、七夕の物語が月明かりの中繰り広げられる……。 年下ドクターの情熱、失うもの、傷つ…

受験を控えた高校三年生の夏。 神代幸司郎は片思い相手である薬師寺稔とばったりと放課後の教室で出くわしてしまう。 稔の手には一枚の手紙、それは幸司郎が稔へ宛てた恋文だった。 「この…

自我が芽生えた時から、私は貴方のことが好きだった。 貴方と一緒に居られる逢瀬が、私の生きる意味だった。 でも、貴方は違う。 貴方は、私が居なくても生きて居られる。 だから、貴方は…

　学生生活最後の夏。輝久は離島で１カ月を過ごす。その島は輝久が生まれ、小学校低学年まで育った土地だ。そこで高校生の渚と出会う。 　輝久は渚と触れ合ううちに、そして思い入れのある夏…

務めていた工務店が倒産の憂き目に遭い、職を失った幸二。 腕の良い大工だった幸二だが、空き巣家業へと、身を落として行く・・・ 盗みに入ったアパートの部屋に住んでいたのは、あゆみ、…

ある日、その子はやって来たーー。 「先日、助けていただいた猫です。 転生して、人間になりました。」 大好物は、ツナとカニカマ。 趣味は、散歩とひなたぼっこ。 嫌いな物は、お風…

僕は、毎朝見かける彼女にいつの間にか恋をしていた。ただただ彼女を見つめるだけで幸せだった。それでも、このままではいけないことも心のどこかで分かっていたー―。

昭和12年春。 女学校教師の私は幸福の絶頂にいた。 先日、恋人の愼也さんから、ついに結婚を申し込まれたのだ。 少し不器用だけど、優しく心の温かい愼也さんは、警視庁の刑事さんをし…

僕が君に愛していると伝えるには、僕は君を殺さなければいけない。 僕の好きな人は、病気のせいでガラスを一枚隔てた部屋に閉じ込められている。 いつも僕は彼女に気持ちを伝えるけれど、…

ミユと3年間同棲していた恋人タツキはミユの誕生日の一週間前に交通事故で死んでしまった。突然の出来事に、頭が追いつかず涙も流せないミユ。 ミユはタツキの後輩・アツヒコからタツキが…

もし完全な人が存在するなら……それはとても悲しいことなのだと思う。

小さな国に生まれた美しい末姫と、大きな国の一人の騎士の悲しくも愛おしい物語。

　晴れて無職になり、社会の底辺にいた羽馬翔のもとに、小中高と学生時代を共にした幼馴染の黒音純と大空真理の二人から結婚式の招待状が届く。 　それが、これから起こる悲劇と奇跡の始ま…

記憶の引き出しというものがあるのなら、僕はそれがとても大きく多いらしい。だからきっと彼女を救えると思っていた。僕なら今日も、明日だって作ってあげられると思っていたんだ。そんな幼い…