「冬 別れ」を含む小説

俺と紗良は幼馴染、だった。 高校の冬に互いに別の彼氏彼女が出来て、冬の海でその手を離した。 それから10年後。 紗良は今、俺の部屋でゲームをしている。 そんな2人の恋愛短…

あるきっかけで同級生の雪奈(ゆきな)と疎遠になっていた冬佳(ふゆか)は、偶然再会した彼女と言葉を交わす、“あの日”の自分たちに答えを出すために。 たとえそれがもう遅すぎる決断だっ…

掌編集。 ひとつひとつが呼吸するように刻まれて言葉が生まれていく。 決断を迫られた冬 胸が燃えるように熱くなる なのに顔はどんどん青ざめていった まるで感情をなくした人魚の…

自主企画１４０字の可能性を探る会への応募作です。 物語の背景はこんな感じ： 雪の日に誕生したカップル。最初はラブラブだったのに、いつしか二人の間には亀裂が入った。もうやっていけな…

　王国シュタールの王女エヴェリーナは、何百回と同じ時を繰り返している。始まりは決まって愛しいギルベルトとの婚約式の朝、終わりは彼と三年を過ごした冬にやってくる。三年目の冬に訪れる…

　１９９５年、わたしは彼と別れた。 「２０２０年の夏に再会できたら結婚しよう」 　冗談半分でかわされた約束の日、わたしは故郷に向かう電車の中にいた。 　会えるとは思ってない。会っ…

出会いと別れを繰り返し 16度目のこの春は、 地獄の寒冬、憂さ晴らし 私が発表いたします。 来たる日曜、入学式式は ちょっと遅めの満開宣言！ あっぱれぺタッと関口宏 しかし当日迎…

３年前に別れた二人が、偶然か必然か、また出会う。 あの頃より少し大人になった二人。変わらない、でも確かに変わってしまった。 戻れない、あの頃。二人は何を思う……――

12月の肌を刺す寒さの中で、高校二年生の園田は友人の笠森に再会する。 「本を作る」、それが笠森の頼み事だった。お互いの距離は離れたまま、見知らぬ人たちとの共同作業をはじめる園田。…

イタリアーノ王国、東部辺境伯爵領ランボルギーニ家の三男ジョンはユーロスター大陸一周の旅を終えて、無事に実家へと帰ってきた。 実家で一冬を過ごしたジョンとティーナの二人は春を迎えて…

別れを唄えば哀しいけれど それでも生きると唄えば光になると 信じて詩を唄うんだ

恋人に別れを告げられた橋本奈央は商店街にある喫茶「ベコニア」のコーヒーに心を奪われた。精神安定剤とも言えるコーヒーを淹れる桐山水樹は恐ろしく美しい青年で、人間観察と称して通うこと…

仕事の飲み会に参加した主人公は、離れた席に座っている意中の男性の横顔を眺め、夢見心地でいた。会の後、たまたま彼と一緒に帰ることになり、さらに別れた後、連絡を取ることに。いつもはお…

「愛がほしい」と君は言った。 「傍にいて」とあなたは言った。 なら僕は……。 なんと叫ぶのが正解なのだろうか。 「■■■、■■■■■■■■■■■■■■■■■■」 そう…

『やっぱり女の子が好きなんておかしいですよね？』 放たれた言葉といっしょに心の奥底に仕舞いこんだ想い。もう二度と恋なんかしないと誓ったはずなのに。 けれど、どうしても抗えなかった…

Ｎ川の花火大会は、Ｍ市とＯ町の間に流れるＮ川に掛かる、Ｙ橋上流で行われる花火大会で、夏ではなく十一月に開催されている。 初冬の寒空の下、彼女と花火を眺めながら『僕』が思うこと…

雪おこしが起こり、今年も吹降山《ふきおりやま》に冬が訪れた。寒風に吹かれながら、雪の精霊は麓の村にしんとした氷の瞳を向けた。 「あのこは来るかなぁ。ここに来るかなぁ」おともの白う…

今でも忘れられない過去の人がいる。 今でも大好きな人がいる。 そんな、もう叶わない恋だけど、今だから伝えたい密かな思いを書きました。 高校２年の冬に出会った年下の君との忘れられ…

「ごめん、別れて欲しい」五年間付き合っていた彼、冬吾に唐突に切り出された千聖。一日中楽しく過ごして、夜にはきっと……って、期待してたのに。 そんな二人を固唾を呑んで見守る二人がい…