たぶん今日が最後の誕生日

　いやあ、色々な意味で良かった。ケーキが美味しそうだ。見事に騙された私としてはそんな台詞でごまかしておこう。

読み出してから、切なくて悲しくて……主人公にとって、この恋は深い傷となってしまうのではないか？

……と考えていた矢先にあったもの。

お読み頂く皆様きっと、大いに驚かれるかと思います。
私も驚きました。
驚きながら感じることは、物語の結末の先にある未来です。


読後感の心地よさもまたお薦めです。

たくさんの方が仰ってますが、「え！？」と思わされること間違いなしです。詳しくは作品を読んでいただきたいです。ただ、最高にドラマチックな結末が待っている、素敵な作品だったことだけここでお伝えします！ぜひご一読ください。

「ごめん、別れて欲しい……」
誕生日に彼氏から贈られたのはプレゼントでもプロポーズでもなく、そんな別れの言葉でした。

恋の話と言うのは楽しいものばかりではなく、時に辛く切ないものだってあります。だけど、だからと言ってこれはあんまりだと思いました。しかも別れる理由と言うのが、他に好きな人がいるから。もうこの時点で、ハッピーエンドは諦めていました。どうあっても、この心の傷は塞がらないだろうと。
ですがそこから、物語は実に意外な方向へと転がるのです。

どん底からの始まりが、どのような結末を迎えるのか。気になる方は是非読んでみてください。

今日は千聖の、２５歳の誕生日。だけど付き合って五年になる彼氏、冬吾から言われた言葉は

「ごめん、別れて欲しい……」

誕生日の日に、最悪のサプライズをされた千聖。好きだったのに、今も好きなのに、どうしてこんな事を言われなくちゃいけないの？
信じられない気持ちと、溢れ出す怒りと悲しみ。裏切られた気持ちで一杯です。救いの無い展開に、読んでいて呆然としました……

……しかし！話はこれで終わらなかったのです！
ネタバレになってしまうので多くは書けませんが、騙されました。まさかあんな展開になるだなんて……
おや、このレビューを読んでいるアナタ、何が起きたのか気になりますか？気になるなら読んでみてく…続きを読む