「ミステリ カクヨムオンリー」を含む小説

朽ちかけたビルの中にその店はある。 昼間はカフェ、夜はバーという二つの顔を併せ持つその店の店主はどこかミステリアス。 店主の元には昼が嫌いな「吸血鬼」たちが集う夜もある。 静かな…

「忌子を殺していただきたいのですが——」 退魔師の折櫛直流は、林檎森と名乗る一族から、法外な報酬と引き換えに忌子を殺害する依頼を受ける。 しかし忌子の殺害を前に別の殺人事件が発生…

心霊ホラーを扱う動画チャンネルに投稿された1通の体験談。 そこにはツナラと呼ばれるモノを食べて失踪した夫の話が記されていた。 フリーライターの久住ヒロはツナラという言葉に興味…

大原警部と新米刑事の新居刑事が事件解決に挑む。 のんびり系の大原警部と行動派の新居刑事のコンビ。 二人の活躍にご期待願います。

　高校の友達である萩原大輔から誕生日プレゼントとして『不知火館』で行われるミステリーイベントに参加したミステリー好きの白井雄吉。自分と同様の面々が集まり楽しくイベントをこなし、二…

　1998年、16歳の鈴原健介はマンションの屋上より飛び降り自殺を試みるが、奇跡的に傷ひとつない状態で病院へと運ばれる。翌日、体に何の異常も認められず退院した。だが、翌年の199…

いくつかの御伽噺、ある一人の少女、ある一人の可哀そうな少年たちの物語

あたしたち、あたしはユリア、アタシはキーラ。国政の重鎮ＡＴの思いつきから始まり、段田南海市長に引き継がれ、あえなく破綻した子どもプロジェクトの最後に残った二人。引き取り手がなく十…

記憶喪失の中国人少年マーは大阪でＮＰＯ法人職員アンナと知り合う。一旦姿を消したマーは無銭飲食の疑いで逮捕され、アンナが警察で通訳としてマーと再会する。 失ったパスポートが見つかり…

神様を名乗る少年に出会った。 七日間を過ごした。 全てに気づいて死んだ。 だって、そういう物語だから。

「真博くん、元気～？」 自他共に認める陰キャ名雪真博の元にクラスの陽キャ有谷隆樹からとある映像が届いた。そこには、洞窟の奥の畳の上に座らされている死に装束の有谷の姿があった。映像…

　春には詰まるトイレの謎を解消し、夏には心霊スポットの捏造を阻止。秋には文化祭で学校七不思議を調査し、冬には地元で雪女の伝承を探る。 　ミステリー研究会の女子高生３人による、愉快…

フリーのwebライターとして活躍する塩崎杏奈（しおざきあんな）は、夜、自室で原稿の執筆中に怪異に遭遇する。 一緒に住む妹の美琴に助けられながら、自らが遭遇した怪異について調べよ…

夏休みが終わる。 高３生の伝統行事・野外劇の準備が進む中で、手持ち無沙汰の端役二人は……、 「シャーペン咥えて授業中ノート取ってるよね、右手のパペットで」――「何か不満か？　そ…

阿部真悟は繰り返し同じ夢を見ていた。 それは過去、自らが幼い頃の日常的な風景だった。 母親である真理に寝かしつけられている真悟、そのすぐそばで優しく子守唄を歌う真理。 決まっ…

　読者は全ての登場人物を疑う。 　Ａが本命。次点でＢ。大穴だとＣ。Ｄは怪しくないけど、逆に犯人かも知れない。 　念の為、チラッと登場しただけのＥも疑っておこう。 　だから…

岩永朝司、彼女いない歴１７年―― 相談すると恋が叶うと噂される＜恋愛の神様＞扱いされる彼のもとを 一人の少女が訪れる。 「私に小説のネタになりそうなコイバナを教えてください！」…

　五月下旬のある放課後のことだった。 　黒田春斗は都立東池袋高校に入学してから気になっていた同級生、拝島舞が一人で中庭を掃除しているのを見かけた。 　どうにか勇気を振り絞って舞を…

同級生の顔を誰一人として覚えずに中学校を卒業して、青崎架月は今年の春から特別支援学校に通う高校生になった。