推理を1ミリも理解していない推理先輩は……
さいだー
夢
今日もお母さんは、昼寝をしようとタオルケットにくるまる僕の頭を優しく撫でて子守唄を歌う。
少しおかしな所があるお母さんだけど、お母さんは大好きだ。調子外れだけど優しい歌声。目が合えば柔らかな笑顔を見せてくれる。
僕がウトウトしてくると、歌うのをやめて、背中をトントンとしてくれる。
そして、僕の意識が落ちる直前に決まってこんなことを言うんだ。
「いーい
後半の方はもう聞き取れないくらいに意識が遠のいていて、なんて言っているのかわからない。
──────────────────────
「___またこの夢か」
ここ最近、この街に来てからというもの、急に同じ夢を繰り返し見るようになった。
あの時、母さんはいったい俺に何を伝えたかったのだろう?
今となっては、この世に居ない彼女から、直接聞き出す術はない。
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